Project/Area Number |
21K10532
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58040:Forensics medicine-related
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
中尾 賢一朗 東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (20621618)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | デルタ9-テトラヒドロカンナビノール / カンナビジオール / LC-QTOF/MS / 薬物分析 / THC / CBD / LC-QTOF-MS / 法医学 / 大麻 |
Outline of Research at the Start |
近年、日本では美容や健康ブームの一つとして、大麻草から製造される合法の「カンナビジオール(CBD)オイル」が注目されている。しかし、CBD精製過程において違法な向精神成分であるΔ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれる可能性がある。本研究では、CBDオイルの成分を測定する。さらに、動物実験によりCBDオイルが脳細胞に及ぼす影響を免疫染色とコメットアッセイにより調べ、CBDオイルの潜在的な毒性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
「カンナビジオール(CBD)オイル」は美容や健康補助食品として、あるいは電子タバコのリキッドとして輸入販売され、誰でも簡単に入手できる。CBDは大麻草の茎や種子に含まれるが、向精神成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)と違い、向精神作用がなく法規制されない成分である。しかし本研究者は実務において、CBDオイルからTHCを検出した。現在流通しているCBDオイルには様々な比率でTHCとCBDが含まれているとみられ、その消費量は増加している。しかしながらTHCの有害性の一つである潜在的なDNA損傷作用に関する研究は遅れており、特にTHCとCBDの含有比が1対1以外における脳への影響を調べた研究は少ない。そこでこの研究では、脳内薬物濃度(THC、CBD、THCの代謝物であるTHC-OHとTHC-COOH)と脳細胞のDNA損傷の有無を調べ、測定した薬物濃度とDNA損傷度の関係を探る。今年度はコントロールマウスを作製した。コントロールマウスは、6週齢ddY系オスマウス(n=3)にコントロール溶液を1日1回、5日間連日腹腔内投与した。コントロール溶液は、エタノール、Tween80(界面活性剤)及び生理食塩水をそれぞれ1:1:18の割合で混和したものである。最後のコントロール溶液投与120分後にイソフルラン吸入による深麻酔下で開胸し、右心房切損による放血で安楽死後すぐに脳を採取した。脳は-80℃で冷凍保存した。一方、THC単独投与マウス、CBD単独投与マウス及びTHCとCBDの任意割合を投与したマウスは試薬の準備が遅れ作製できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
エタノール:Tween80:生理食塩水=1:1:18の割合で混和したコントロール溶液を投与したコントロールマウスの作製については問題なく遂行できた。一方、その対照群として作製する予定であったTHC単独投与マウス、CBD単独投与マウス及びTHCとCBDの任意割合を投与したマウスを用いて脳細胞のDNA損傷を調べる予定だったが対照群マウスの作製はできなかった。この理由としては、注文したCBD系の輸入に必要な合成証明書を海外サプライヤーから発行されない状況が続いたためである。合成証明書とは対象CBD製品が大麻から抽出をされていないことを証明するものであり、日本国内へCBD系を輸入するには事前に当局へ提出が求められている文書となる。従来、CBD系関連製品については特に輸入についての規制がかかってなかったが、昨今の日本国内における大麻系関連製品の蔓延により関連当局から上記の指導が入ることとなった。合成証明書が提出できないことには輸入ができないため、再三、サプライヤーに合成証明書の発行を求めていたが数か月間対応してもらうことが出来ない状況が続いた。そのため今年度予定していた動物実験は進んでいない。よって(4)遅れているを選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度末にようやく発注しているCBD系試薬が納品された。すぐに動物実験を行い血中及び脳内薬物濃度と脳細胞のDNA損傷を調べる。マウスにTHC単独、CBD単独及び任意の混合比でTHCとCBDを混和させたものを投与し、液体クロマトグラム四重極飛行時間型質量分析装置(LC-QTOF/MS)を用いて脳内のTHC、CBD、THC、THC-OH及びTHC-COOHを定量する。脳細胞におけるTHC及びCBDの影響は、アルカリコメットアッセイにより解析する。
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