Project/Area Number |
21K10548
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Kobe Tokiwa University (2023) Kobe City College of Nursing (2021-2022) |
Principal Investigator |
柴田 しおり 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (70254480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 裕紀 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (40326319)
澁谷 幸 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (40379459)
鈴木 和代 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (70419456)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 身体感覚 / 看護基礎教育 / 技術習得 / 「動き」の支援技術 / 移動援助技術 / 教育プログラム |
Outline of Research at the Start |
本研究は、看護援助本来の目的である「患者のもつ力、生きる力を引き出す」という観点から看護技術を捉え直した、新しい技術教育の確立を目指して行うものである。生活する上で「動く」ことは不可欠な能力であるため、動くことへの支援に注目した。まず、1)看護師の移動援助技術の現状を動作解析手法等で明らかにし、2)患者の持つ力を引き出す移動援助技術教育に必要な要因を検討して教育プログラムを考案し、3)その教育プログラムを臨床看護師に体験・評価してもらうことで、看護援助本来の目的である「患者のもつ力、生きる力を引き出す」看護技術教育の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究目標は、①プログラム試案を作成すること ②作成したプログラム試案を基礎看護技術の学習を終了した(ただし、キネステティク概念を学習していない)看護学生を対象に実践し、一次評価を得ること ③ドイツの看護基礎教育における動きの学習の詳細について情報収集(現地視察)し、日本の看護基礎教育に位置付けるための示唆を得ること ④②および③をもとにプログラムを精錬すること であった。 授業事例の分析を元に、プログラム試案を作成した(①)が、一次評価を得るためのデータ収集(②)はできなかった。そのため、プログラムの精錬には至っていない。③については、社会情勢と個人的事情(体調管理)のため、中止した。 プログラムは、現在の看護基礎教育のカリキュラムにおいて、基礎看護技術を学ぶ科目の単位数と「活動/体位変換」の授業時間を鑑み、180分×2回で計画し、体験的に学習する要素を中心とした内容で構成した。具体的には、キネステティクの6つの概念(12の小概念)から、小概念9つを学習内容とし、ペアまたは数人のグループ活動を通して、自分のからだを知る→相手の動きを感じるのステップで、力学的原理との違いを体感しながら進められるよう構成した。(目標①)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初計画を変更し、1年ずらして実施予定であったが、新任地での研究環境の整備や倫理審査受審の準備等に時間を要した。そのため、目標②の「作成したプログラム試案を基礎看護技術の学習を終了した(ただし、キネステティク概念を学習していない)看護学生を対象に実践する」には至らなかった。 また、社会情勢(空路の安全性、円高)と体調の回復が想定以下だったことにより、今年度の目標③ドイツの看護基礎教育における動きの学習の詳細について情報収集するための現地視察は断念せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、早々に倫理審査を受審し、①作成したプログラム試案を元に介入データをとること、②データを分析しプログラムの評価を行うこと、を目標とする。なお、研究期間における実現可能性を鑑み、プログラムの精錬は、引き続く研究課題とするよう、本研究のゴールを変更する。 データ収集は、研究代表者の所属施設で行い、研究参加候補者は研究者所属の3大学および他の研究活動で繋がりのある教員の所属する関西圏の看護系大学の学生(3、4年生)とする。データ収集は、プログラム参加前と参加後に同状況設定の模擬患者に対する動きの支援(仰臥位から端座位への援助)場面をビデオ録画し、ダートフィッシュで動きの特徴他変化を解析する。プログラム参加による感想を質問紙による記述データでとることを加え、プログラムへの参加2日を含め一人当たり4日間の参加とする。
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