Project/Area Number |
21K10572
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
正岡 経子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30326615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 紀子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (00854093)
荻田 珠江 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (40506242)
林 佳子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50455630)
前田 尚美 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60407129)
植木 瞳 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60758671)
中村 彩希子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (60832475)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 新人助産師 / 助産学生 / 看護学生 / 経験学習循環過程 / 縦断的研究 / 経験学習サイクル / 縦断調査 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、看護学生‐助産学生‐新人助産師の各発達段階における成長を経験学習モデル論の観点から解明することに取り組む。同時に、経験学習に必要不可欠な教育・指導者が、各発達段階における学習の生起にどのように働きかけているのか/働きかけていないのかを探究する。看護・助産学生から新人助産師へと成長するプロセスを縦断的に追い、当事者と教育・指導者の双方向の視点で明らかにすることは、教育と臨床が協働しながら取り組む切れ目のない人材育成に示唆を得ることができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究目的は、「看護学生の自己の成長につながった経験・つながらなかった経験を明らかにすること」である。看護学生にとって自己を大きく成長させる出来事として対象者と直接かかわる看護学実習は重要な位置づけとされていることから、研究実施にあたり、令和4年度(2022年度)のCOVID-19による看護基礎教育(特に、臨地実習)への影響についての文献検討や情報収集を行った。 結果、社会の動向としては行動制限の緩和された一方、臨床現場への影響は継続していた。具体的には、看護学実習において一部の領域のみ実施で、感染拡大状況により学内でのシミュレーション実習やVRの導入などによる工夫のもと代替実習が取り入れられていた。また、臨床での看護学実習が可能な場合でも、医療機関での滞在時間の短縮や、患者との接触は15分以内で見学中心という状況であった。いくつかの研究報告では、学内でのシミュレーション教育による思考過程の強化が図られるという見解が多く出されてたが、リアルな臨床での実習経験不足が、コミュニケーション能力や看護ケア実践力の獲得に影響を及ぼしていることが報告されていた。 コロナ禍においても経験学習を基に、学生は看護師としての能力獲得をしていることは推察するが、コロナ禍前の文献検討をした結果、指導者と学生の関わりの場面では、患者へのケア場面が多く語られており、教えるタイミングを見極め、発問を用いて試行を促す、指導者とのリフレクションの重要性が明らかにされており、コロナ禍において看護学生が自己の成長につながったと考える経験は、ある特殊な状況下におかれた語りとなることが推察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該年度は、社会の動向としてはCOVID-19による行動制限は緩和されたが、地域や地域における医療機関の持つ役割によって、看護学実習や助産学実習の制限はこれまで以上に格差が広がった。看護職の成長に非常に重要な役割を果たしている臨床実習が十分行われない、もしくは学生による経験の差が大きい中で、本研究のデータ収集をするには集団の等質性の確保は困難である。本研究は、特殊な学習環境下におかれた対象者の経験学習を扱うことは目的としていない。看護学教育および助産学教育においても試行錯誤の中で教育プログラムを検討しており、インタビュー中心のデータ収集を行うことは困難と判断したため。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid-19の位置づけの変更と共に、看護学生および助産学生の実習制限はさらに緩和されると推察はされるが、いまだ不確かな状況にある。教育現場と臨床現場の情報収集を重ねながら、研究実施時期を見極めていく。看護学生から助産学生、新人助産師へと縦断的に追う予定であったが、帰納的手法も視野に入れ検討を重ねる。倫理審査の受審の準備を行い、動向を見極めていく。
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