Project/Area Number |
21K10577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
小野 博史 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (70707687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂下 玲子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40221999)
濱上 亜希子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70780485)
脇口 優希 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (90520982)
本田 順子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (50585057)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 言語化 / リフレクション / 看護実践 / 対話 / 暗黙知 |
Outline of Research at the Start |
実践の中に暗黙知として存在する看護学の知を生み出すことを目的として、リフレクションが行われている。しかし、臨床の看護師が単独で複雑な看護実践をリフレクションしていくことは容易ではない。本研究では、看護師が取り組みやすい対話的アプローチから、リフレクティブ・サイクルの最初のステップとなる「できごとの言語化」を促すための現任教育プログラムを構築する。 そのために3年間を通し、1.「看護実践の対話的リフレクション」の手順の作成と成果指標の検討、2.「看護実践の対話的リフレクション」の試行を通した現任教育プログラムの構築、3.「看護実践の対話的リフレクション」現任教育プログラムの実践と評価、を遂行する。
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Outline of Annual Research Achievements |
「看護実践の言語化のための対話的なリフレクション」のメソッドを用いたリフレクションがもたらす対話プロセスの構造と語り手のリフレクションを促進する聴き手の働きかけ要素について分析した結果、「協働作業の確認」「事例に関する理解のすり合わせ」「一緒に振り返る」「リフレクティング」「実践の意味の言語化」「終結」の6つの構造が明らかとなった。具体的には、語り手が語る前に「語り手と聴き手が協働する」という前提を共有することによって、一緒に振り返るという雰囲気を醸成し、聴き手が語り手のペースを崩さず、心理的安全性を保ちながら聴くことを通して、語り手の言葉を引き出し、効果的なタイミングでリフレクティングを活用することで、語り手に垂直の対話を促し、語り手が思い当たった大切なことをキャッチし、具体的な言葉にしていくというプロセスであった。また、これは語り手からリフレクションの「内容を聞き出す」というアプローチではなく、語り手のペースを尊重しながら語り手の「気づきを引き出す」というアプローチであった。 明らかになったリフレクションプロセスのさらなる検証を目的として、リフレクションのセッションを受けた研究参加者4名を対象として、セッションの動画を共有しながら上記のプロセスを聴き手と語り手の双方がどのように経験していたかについてのインタビュー調査を実施した。その結果、語り手の語りを「聞き切る」ことや語り手の物語を聴き手の言葉で語りなおすことの重要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床で活躍する看護師を調査対象としたデザインにおいて、新型コロナウイルス感染症の対策から、病院内での調査活動ができない期間が長くあり、調査スケジュールに大きな影響を与えた。
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Strategy for Future Research Activity |
予定していた症例数には満たないながらも、丁寧な分析を通して研究目的としていたリフレクションプロセスの分析とリフレクションを効果的に引き出すために必要な要素を明らかとすることができた。 1年間の期間延長を通して、構築されたマニュアルの精錬を行うとともに、専門学会における交流セッションを通して、開発した院内研修プログラムの妥当性を評価していく。
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