Project/Area Number |
21K10584
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
長沼 淳 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (90424233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 太一 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (50363734)
榎本 佳子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (20637102)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | コロナ禍での教育 / オフラインでの自律性確保 / 看護研究倫理審査申請 / 看護研究 / 倫理審査 / コロナ禍での介入研究 / 看護研究倫理 / 倫理審査の体制 / 看護研究に特化したガイドライン / 研究倫理審査 / 倫理指針 |
Outline of Research at the Start |
我が国の看護研究は4年生看護大学の増加に伴い今後ますます発展することが予想されるが、看護研究の倫理性を担保する研究倫理審査態勢は大学によって大きく異なり、倫理審査態勢の標準化は喫緊の課題である。本研究では、これまで申請者が調査した海外での看護研究倫理の実態を参考にし、国内大学における看護研究倫理審査を行い、今後、看護研究における倫理審査の環境を平準する方法の確立を目指すとともに、海外の研究者と連携して、国際化が進む看護研究における倫理審査の課題を明らかにし、倫理審査の国際的は標準化の方法を検討するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、アフターコロナのフィンランドにおける高校・小学校教育の変化と生徒の自律性涵養に着目し、倫理審査効率化と研究支援に資する調査を行い、その結果、以下のことを明らかにした。すなわちコロナ禍の影響で、フィンランドの高校・小学校教育も大きな影響を受け、特に、感染拡大期の緊急事態状況の下ではトップダウン型の教育を行わざるを得ない状況となっていた。一方、リモート教育の方法を模索し続けるなど、生徒の自律性涵養を重視した教育も継続的に行われている。これらの調査結果から、倫理審査の効率化と研究支援に資する点の洗い出しを行った。 教育方法について、コロナ禍における教育研究に関する知見から、倫理審査における事前準備の方法について対応法を検討した。またフィンランドにおける教育に関する最新情報を得て、コロナ禍における教育研究に関する事例から、教員による生徒への介入方法について検討を行い、倫理申請に関する介入方法の検討を行った。当然のことながら平常時と同様の児童・生徒たちとの関わりができなかったわけだが、オンラインやオンデマンドという環境下で一人ひとりの需要をすくい上げ、その需要に応えるための態勢を限られた人員の中で構築し対応を模索し、相応の成果を挙げていた。その関わり方のフォーマットを踏まえ、第一段階として本学部の倫理申請書類において、オンラインでなくても研究者が自律的に研究申請書、研究計画書を作成できるコンテンツのプロトタイプを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間前半のコロナ禍の影響を受け、調査自体の遅れに伴う、議論検討が遅れているため、当初予定の研究期間の延長を行っている。具体的には、コロナ禍期間の外出制限、調査対象のリクルート、インタビュー調査等の遅れのために、研究実施に当たっての基礎資料収集に遅れが出た。昨年度その実地調査を行うことができたため、その調査内容の分析を行うことができたが、全体の遅れを取り戻すまでには至っていないのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の進捗状況は上述の通り遅れているが、研究者の自律性を基盤に置いた看護研究の促進を具体化させる看護研究倫理審査の方法を実際に試行する段階に到達することができている。今年度はこの倫理審査申請に当たって必要となる書類の使用方法を研究者が所属する学部の倫理委員会で使用し、その効果を確認する。新年度冒頭で新フォーマットへの改定を教員に周知し、その使い勝手や効率性、優位性等について実際に使用した教員を中心に調査していく。他方で、倫理審査を行う委員についても、新フォーマットによる倫理審査申請書類の審査のしやすさ、研究計画等の把握の容易さ、承認に至るまでの負担について、感想を調査する予定である。両者の感想や意見等の収集並びに、申請者、審査者とは独立に新フォーマット使用による審査の所要時間や所要期間を収集し、本成果の効果、問題点の洗い出しを行う予定でいる。その分析に基づき、より効率的、効果的、合理的な看護研究倫理審査の精度を高めていくことを目標とする。
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