Project/Area Number |
21K10608
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小野 保 岩手医科大学, 教養教育センター, 講師 (90341726)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 情報セキュリティ / 情報倫理 / 看護基礎教育 / 看護情報学 / 実態調査 |
Outline of Research at the Start |
看護基礎教育におけるICT活用の基礎的能力を養うことの重要性が示されている。ICTの活用には、利用者の情報モラル、情報倫理、セキュリティ対策の遵守が必須であるが、これらの欠如に起因する事件・事故が大きな社会問題となっており、情報セキュリティ・情報倫理教育の重要性が高まっている。また、医療のICT化に対応できる情報セキュリティ教育も求められる。本研究では、看護師養成課程における情報セキュリティ教育・情報倫理教育の現状調査を行い、養成課程によらず、情報セキュリティおよび情報倫理に関する一定の知識と実践力を修得する教育方法の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,看護基礎教育における情報セキュリティおよび情報倫理教育(以下「セキュリティ・倫理」)教育の現状と課題を調査し,これらの教育方法を構築することを目的としている.これまでの2年間の研究により,我が国の看護基礎教育におけるセキュリティ・倫理教育で重要となり得る項目の抽出と動画教材の作成,ならびにセキュリティ・倫理教育の実態調査を行い,教育現場における教育内容の必要性の認識および教育の実施状況を明らかにした.これらの成果をもとに,能動的学習を導入した看護基礎教育における新たなセキュリティ・倫理教育の教育モデル(以下「本モデル」)を構築した. 3年目にあたる令和5年度は,代表研究者が所属する大学の看護学部1学年「情報科学」の授業に本モデルを組み入れて令和4年度に実際に行った授業について,受講生のアンケートから本モデルに対する受講者の評価を検証した(回収率20.0%).本結果より,従来型の受動的な学習方法に加え,プレゼンテーションによる能動的な学習方法でもポジティブな意見が得られ,本モデルがセキュリティ・倫理教育の教育方法として有効である可能性が示唆された. また,同様に令和5年度も本モデルを組み入れた授業を実施し,受講者に行ったアンケートおよびテストの結果から,本モデルの検証を行った.テストの問題は,授業で取り上げた項目から本研究の成果より基本的かつ重要度の高いと考えられる10項目を選定し,受講前,受講直後,受講後4ヶ月後の3回実施した.研究参加に同意した63名からデータを収集し,正解数および正解率を記述統計により分析した.テストの正解率の変化は項目によってばらつきが見られたが,受講者の意見の大半は,「わかりやすい」,「理解しやすい」,「楽しい」などのポジティブなものであった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は,セキュリティ・倫理教育の教育モデル(以下「本モデル」)を作成し,本モデルを組み込んだ授業を実際に行い,受講者を対象としたアンケートおよびテスト結果からモデルの評価を行う予定であった.しかし,本研究への参加に同意した受講者が予想以上に少なく,評価に必要なデータ数が得られなかった. 令和5年度は研究参加への説明の強化,および受講者からのデータ提供方法を再検討を行った結果,研究参加者の獲得に成功し,当初予定していた本モデルの検証・評価が可能となった.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に実施した授業の受講者から収集したデータの分析結果をまとめ,結果を発表する.
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