Project/Area Number |
21K10629
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
|
Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
福井 幸子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (00325911)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 香代子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (00344599)
安岡 砂織 東邦大学, 看護学部, 准教授 (80459817)
矢野 久子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00230285)
中原 純 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (20547004)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 感染症患者 / 感染症看護 / 看護師 / 倫理的行動 / 組織的要因 / 感染看護 |
Outline of Research at the Start |
感染症患者は差別や偏見を受けやすく、医療機関においても同様の問題がある。感染症患者に対する看護師の普遍的な倫理的行動を明らかにすることは感染症患者にとって有用となるだけではなく、看護職が専門職として発展する上でも重要である。 以上のことから、看護師を対象としたインタビュー調査と質問紙調査を実施し、感染症患者に対する看護師の倫理的行動の尺度を開発することと、その行動に影響を与える組織的要因を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
感染症病棟に勤務する看護師(以下、感染症病棟看護師)7名と感染症看護専門看護師(以下、CNS)および感染管理認定看護師(以下、ICN)7名、看護部門の最高責任者(以下、看護部長)5名に対してインタビューした結果を基にデータ分析を実施した。 実践場面における倫理的行動および影響要因について、感染症病棟看護師およびCNS・ICNのデータを分析しカテゴライズした。感染症患者に対する看護師の倫理的行動のカテゴリには【感染症看護を支える規範】に基づいた【患者・家族への看護実践】と【実践の基本となる感染対策】があり、看護師は、行動制限から生じる患者の精神的・身体的問題に対して、声がけや傾聴、回復に向けた日常生活援助を行い、また、自責の念をもつ家族も含めて不安を傾聴し支援していた。その他、看護師の安全を担保した体制づくりや感染拡大防止策をとっていた。看護師の倫理的行動に影響するポジティブ要因のカテゴリには【感染症看護を支える規範】の他に、【看護師の意欲を支えたもの】、【スタッフの看護実践への支援】があった。看護師の倫理的行動に影響するネガティブ要因のカテゴリには【看護師が直面した看護上の困難さ】と【看護師個人だけでは解決困難な組織の問題】があった。 倫理的行動に影響する組織的要因について、看護管理者のデータを分析しカテゴライズした。感染症看護の倫理的行動を促進する組織的要因のカテゴリには【感染症看護の実践の支援】や【他職種との連携調整】、【看護師が意欲を持ち続けるための支援】、【看護師の意欲を支えたもの】、【感染症患者に向き合う病院・看護部の方針の周知】があり、看護部長の権限で実施できるものや、関わりの範囲を地域に拡げた看護の提供、スタッフのメンタルサポート等が特徴としてみられた。 データ分析は、研究者による対面での会議6日間とリモートによる会議5日間を主として実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度の実施状況報告書に挙げた令和5年度の研究の推進方策は、感染症病棟看護師とCNS・ICNのデータをブラッシュアップすることと、看護管理者のデータ分析を行い、質問紙調査の基礎資料とすることであった。計画通りデータ分析は進んだものの時間を要し、論文はパブリッシュに至っていない。そのため、質問紙調査を進めるにあたって必要な基礎資料が整っておらず、進捗状況は順調とは言えない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度前半に、研究者間によるカテゴリ内容の最終確認後に査読付きジャーナル誌に投稿する。掲載された論文は、本研究の最終段階である感染症患者に対する看護師の倫理的行動尺度開発のための質問紙調査の基礎資料とする。質問項目及び調査対象等について検討し倫理審査の承認を得て、令和6年度後半に質問紙調査を実施する。
|