Project/Area Number |
21K10638
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
金子 健太郎 宮城大学, 看護学群, 講師 (40714358)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 圧受容器反射感受性 / 心拍変動 / 自律神経 / 看護介入 / Baroreflex sensitivity / 看護介入の実証 |
Outline of Research at the Start |
本研究では心臓自律神経調節において重要な圧受容器反射と呼吸機能に着目し、中でも圧受容器反射感受性Baroreflex sensitivity (BRS) を安全・確実に評価できる方法の構築を目的とする。はじめに、健常者を対象に非侵襲的で簡便なBRSの評価方法を検討する。次に、生体に負荷をかけた際の呼吸機能および自律神経系機能、BRSの変化とそれらの関係性を調べる。さらに、これまで開発・検討してきた看護介入方法の臨床効果をBRSを中心に評価する。 これらの成果をもとに、有疾患患者のみならず、発症予防等の観点も含めた様々な対象における看護介入効果の非侵襲的評価方法の確立と普及を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、心臓自律神経調節において重要な圧受容器反射感受性 Baroreflex sensitivity(BRS)と呼吸機能に着目し、これまで開発・検討してきた看護介入方法の効果を評価することを目的としている。この研究成果をもとに、有疾患患者のみならず、発症予防などの観点も含めたさまざまな対象における自律神経活動を高める看護介入方法の非侵襲的評価方法の確立と普及を目指す。 当該年度は、昨年度から引き続き取り組んでいる、連続する収縮期血圧変動と脈拍変動の測定結果からBRSを算出する手法について検討してきた。これまでの検討で課題とされた測定状況における橈骨動脈脈波から得られる血圧値の測定誤差については、橈骨動脈脈波の測定部の固定方法の変更や測定時の前腕部の保持の方法の修正によって対応した。これらの対応により測定体位によるBRSおよび呼吸機能の変化と自律神経系機能の関連性の検討に移ることができた。 一方で、これまで検討してきた看護介入方法の効果判定の検討も並行して開始した。看護介入方法は当初の研究計画通り日常生活において深呼吸を意識的に行うSlow breathing exercise (SBE)を用いることに決定した。SBEの方法は若年健常男性を対象に、1日2回15分ずつの深呼吸のプログラムを4週間継続することとし、SBE実施前後に上記の測定指標を含む自律神経系機能と呼吸機能の評価を行うものとした。さらに、上記のBRS算出方法の検討結果を踏まえて、SBEの効果判定の測定をより簡便で被験者に負担の少ない方法にするために、血圧脈波からの血圧値の算出方法についての予備実験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度から引き続き検討してきた、橈骨動脈脈波に基づく一拍ごとの血圧測定方法の検討に多くの時間を要した。測定体位によるBRSおよび呼吸機能の変化と自律神経系機能の関連性の検討に移ることができたが、安定した測定環境と測定方法の確立に、さらなる時間を要することとなった。若年健常者を対象とした看護介入方法の効果判定の検討を開始することができたが、予備実験の途中の段階であり本実験に至ることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで検討してきた血圧脈波の安定した測定方法を用いて、簡便なBRSの算出方法を確定する。 看護介入方法の効果判定には、これまで検討してきたSlow breathing exerciseを用いることとしたため、これまで検討してきた評価方法に基づき、若年健常者を対象とした効果判定を実施する。
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