乳がん・婦人科がん術後リンパ浮腫治療に用いる弾性着衣装着方法の検証とモデル構築
Project/Area Number |
21K10687
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
城丸 瑞恵 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90300053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙石 泰仁 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
木村 恵美子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (60849438)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 乳がん / 婦人科がん / 手術 / リンパ浮腫 / 弾性着衣 |
Outline of Research at the Start |
乳がん・婦人科がん手術後のリンパ浮腫の治療の一つに圧迫療法があり弾性着衣が用いられている。しかし、この弾性着衣によって皮膚トラブルや手首の痛みなども生じている。そこで、本研究では、弾性着衣装着による苦痛・負担を軽減するために、乳がん・婦人科がん術後にリンパ浮腫を発症した患者と多職種チームの連携・協働によって弾性着衣の効果的な装着方法の検証とモデルの構築を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、今後も増加が予測されるリンパ浮腫患者の苦痛・負担を軽減するために、乳がん・婦人科がん術後にリンパ浮腫を発症した患者と多職種チームの連携・協働によって弾性着衣の効果的な装着方法の検証とモデルの構築を行うことを目的としている。2022年度は、2021年にCOVID-19の影響で実施できなかった乳がん・婦人科がんの手術後にリンパ浮腫を発症した対象に対して調査を実施した。調査内容は、リンパ浮腫による症状の有無・程度、日常生活への影響などについてである。現在のところ乳がん・婦人科がんそれぞれ約60名から回答を得ており、分析に必要なサンプルサイズ各70名は、2023年6月末までに到達予定である。回答をみると弾性着衣装着時には利き手のこわばり、痛みがある、また重い物をもつことができないなどの生活への影響がみられた。さらに自由記述では「外出時の着脱の難しさ」「下肢の装着時には正座ができない」などの回答があった。 上記の研究を進めると同時に「退院支援内容に関連する乳がん患者の知識と看護師から受けた退院支援内容・方法・満足度」に関して行った調査の分析結果をまとめ公表した。乳がん患者93名の内,退院支援で多く説明された項目は,「手術をした側の運動方法」64名(68.8%),退院支援内容で「よく知っている」「知っている」と多く回答した項目は,「外来通院の必要性」73名(78.5%)であった。弾性着衣に関しては退院時に説明を受けたとする回答が少なく、また知らないとする回答が多かったため、弾性着衣に対する支援の必要性と課題が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度に、患者に対する質問紙調査を計画していたが、COVID-19 の影響で、対象病院に患者紹介など調査協力を依頼することが難しかった。そのため、2022年度は2021年度に予定していた調査を実施して、現在も継続中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は6月末までに質問紙調査が終了して、その後に分析を行う予定である。この分析結果をもとに弾性着衣の装着モデルを構築する。9月~10月に研究協力者にモデルを提示して実際に装着してもらい、意見を得てモデルの修正を行い終了とする。また、最終年度となるため、報告書の作成および学会発表・論文にて成果を発表する。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)