医療観察法病棟に勤務する看護師を対象としたキャリア教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10734
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
松浦 佳代 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 講師 (30807798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 豊代 大手前大学, 国際看護学部, 助教 (00804824)
石田 徹 上智大学, 総合人間科学部, 助教 (10633076)
森 真喜子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (80386789)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 医療観察法 / 司法精神看護 / 継続教育 / ガイドライン / 看護実践能力 |
Outline of Research at the Start |
医療観察法病棟の看護師は、精神保健福祉法病棟の看護師と比較し看護実践に負担感が強いとの報告がある。理由として医療観察法病棟の看護師は、触法精神障害者の内省の獲得に関する看護実践を中心とした高度かつ専門的な看護実践を期待される責任ある立場にありながら、現在、看護師が参加可能な研修の内容は医療観察法における処遇や医療が中心で、看護実践に特化した内容ではないことが挙げられる。 我が国では、医療観察法病棟の看護師の看護実践に焦点をあてた教育プログラムの作成や実施は行われてこなかった。本研究計画では、医療観察法病棟での看護に特化した看護コンピテンスの獲得や向上を目的としたキャリア教育プログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は医療観察法病棟での看護に特化した看護コンピテンスの獲得や向上を目的としたキャリア教育プログラムを開発することである。プログラムの客観的評価指標のひとつとして研究代表者が開発した「医療観察法病棟に勤務する看護師の看護コンピテンス測定尺度(日本語版)」を用いる。 3年度目である2023年度は3つの研究テーマ(以下、研究①②、研究Aと記載する)について実施した。研究①は「医療観察法病棟の看護師の養成に関する実態把握」である。2022年度末に日本の指定入院医療機関全施設を対象とした質問紙調査の結果の分析を行った。2023年9月には司法精神医学に関する専門学会で研究①の成果を発表した。研究②は「海外における司法精神看護師の養成に関する文献検討」であり、英語論文を対象に14文献を抽出し、分担研究者と文献内容の分類整理を行った。これらと並行して行われた研究Aは「指定入院医療機関における看護ガイドラインの作成過程の明確化」であり、本研究の最終目的である教育プログラム開発のための基礎資料とすることを目的としている。医療観察法病棟における看護ガイドラインの作成に携わった方を対象に、各3回程度のインタビューを予定した。年度初めに分担研究者の所属変更などがあり倫理審査への変更申請の必要が生じ、調査が一時中断した。研究参加者は教育研究機関に勤務している方が多く研究者との日程調整に時間を要した。インタビュー当日に研究参加者に体調不良があり、数か月の間、調査を延期することとなった。現在、2名の方から研究参加同意を得て、各2回のインタビュー調査を終えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度~2022年度とCOVID-19流行の影響を受けて研究代表者の業務比重が増し多忙であったこと、2022年度は研究代表者が開発した「医療観察法病棟に勤務する看護師の看護コンピテンス測定尺度(日本語版)」の学術誌雑誌掲載に時間を要したことから計画進行が遅れてている状況は継続している。2023年度は研究①や研究②はおおむね計画通りに進めることができたが、研究Aについては分担研究者の所属先変更に加えて新所属先に倫理審査委員会が設置されていなかった事情が重なり、変更申請手続き等に時間を要したため調査に遅れが生じている。研究①および研究②の結果分析までは終了したものの論文作成が遅れており、2022年度に計画していた「キャリア教育プログラム(原案)の作成」には着手できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は研究①、研究②の論文投稿を行うとともに、研究Aの研究参加者リクルート、インタビュー調査を実施する。「海外の司法精神病棟の視察」の実施および「キャリア教育プログラム(原案)の作成」に取り組む。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)