子宮頸がん発生予防に関する禁煙と抗酸化栄養素摂取の効果
Project/Area Number |
21K10749
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
中川 美和 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (80778647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 あゆみ 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (40713558)
渡邊 友美子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (50647162)
越山 雅文 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (50724390)
生田 宴里 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (90739161)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 子宮頸がん / 喫煙 / 抗酸化栄養素 / 子宮頸がん予防 / ビタミン摂取 / ビタミン / 予防 |
Outline of Research at the Start |
近年、子宮頸がん発生のハイリスク因子として喫煙の関与が研究され、また抑制因子として抗酸化物質(ビタミン等の栄養)の摂取が着目されている。子宮頸がん発生の促進因子である煙草の影響と、抑制因子である抗酸化物質摂取の効果を調べ、子宮頸がん検診で子宮頸部細胞診が正常であった女性、子宮頸部細胞診異常や、生検にて子宮頸部異形成と診断された女性を対象にアンケート調査を行い、経過観察中に正常に戻る女性、持続・悪化する女性との関連を調べる。子宮頸部細胞診異常を指摘されたが、経過観察中に正常に戻る女性と病変が存続し悪化する女性において抗酸化物質摂取量や喫煙有無の違いを明らかにし子宮頸がん予防の生活方法を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸がん発生予防に関して、喫煙および抗酸化栄養素摂取の効果を調査した。 2022年度に引き続き、研究協力が得られた施設にて研究対象者の選定を行い、健診結果に異常と認められ経過観察を行っている者12名の研究対象者を追加した。 また、研究対象者の中から喫煙者を選定し、『子宮頚部細胞診異常患者の喫煙または受動喫煙の影響』を分析・考察した結果をまとめ『母性衛生学会』で発表した。 【目的】ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を伴う子宮頚部細胞診異常の外来通院患者で、喫煙または受動喫煙有無での経過への影響を調べた。 【方法】対象は2施設に定期通院する子宮頚部細胞診異常(ASC-US, ASC-H, LSIL,HSIL)が判明した患者26人で、内訳は喫煙/受動喫煙(+)患者12人と禁煙患者14人であった。ただし、受動喫煙は同居人が喫煙している場合とした。其々の患者で、子宮頚部細胞診異常を認めた後、3~4か月ごとの検診にて3回以上来院した者を対象とした。当研究は、滋賀県立大学倫理審査委員会の承認を得た。【結果】喫煙/受動喫煙患者12人の平均年齢は51.3±15.4才、パートナー数は0.88±0.64人、禁煙患者14人の平均年齢は53.2±13.5才、パートナー数は0.91±0.29人で、両群で有意差を認めなかった。一方、前者において細胞診異常が出た場合、4か月以上細胞診異常が続いたケースが9/12人(75%)であったのに対し、後者では4/14(29%)(p=0.047)であり、両者に有意差を認めた。また、喫煙者が禁煙したことで、LSIL→ASC-US→NILMと早期に正常化した症例を認めた。【考察】子宮頸がんのごく初期段階において、喫煙または受動喫煙の患者では、禁煙患者に比べ病変の治癒遅延傾向が示された。子宮頸がん予防に、禁煙指導の重要性が示唆された。との関係を明らかにする。健診結果に異常がなかった群のデータの分析も進める。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)