Project/Area Number |
21K10856
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
平田 良江 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (50326097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名取 初美 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (10347370)
萩原 結花 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (50381710)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 高年初産 / パートナー / 育児適応 / 育児支援 / 高年初産婦 / 育児 / 長期的支援プログラム |
Outline of Research at the Start |
高年初産婦は育児困難感や社会からの孤立感を持つことが多い。そのため妊娠中から夫婦で学習し、子どもがいる新たな生活をイメージし、産後はその生活に適応していくことを支援する必要がある。 しかし現在の医療施設や市町村での夫婦を対象とした指導は妊娠中の両親学級のみで、内容は妊娠や分娩への対処が中心であり、子どものいる新たな生活をイメージづける内容とはなっていない。本研究では、パートナーとともに妊娠中から子どものいる新たな生活がイメージできるよう準備を開始し、産後は他の高年初産婦とパートナーとの交流を持ちながら、子どものいる新たな生活への適応と安定化までの長期的支援を構築していくものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
高年初産婦は育児困難や育児不安を感じ、母親としての自信低下をきたすことが多く、育児適応が遅延する。高年初産婦の親は高齢のために育児支援を期待することは難しく、周囲に頼る相手がいないため、パートナーと共に子どもを育てている。しかし、高年初産婦とパートナーがどのように子育てについて取り組み、適応しているのかを検討した研究はほとんど見当たらない。そこで、高年初産婦とパートナーの育児適応のプロセスを明らかにすることを目的に研究を行った。研究デザインは質的記述的研究で、A県内の6カ月以上異1歳未満の乳児を育てる高年初産夫婦を対象とした。子どもが生まれてから現在までの育児を振り返り、育児に慣れてきたと思う時や場面、その理由を語ってもらった。 協力の得られた7組の高年初産の夫婦を分析対象とした。平均年齢は妻39.2歳±2.9歳で、パートナー43.5歳±7.3歳であった。インタビュー実施時点での子どもの月齢は6カ月から10カ月であった。夫婦はおおよそ6カ月で育児に適応していることが明らかとなった。そのプロセスは模索期(1~2カ月)、受け入れ期(3~4か月)、適応期(5~6カ月)の3期を経ていた。模索期で夫婦は溢れる情報から、自分たちにとって必要な情報を選択し、完璧に育児を行うことを目指していた。しかし、実際に思うようにいかない状況に直面し、子どもを理解し、育児は完璧でなくていい、少しくらい放っておいても大丈夫と完璧を手放す受け入れ期に至った。そして自分たち家族として自然と育児を行う適応期を迎えていた。 この結果をもとにアンケートを作成し、Web調査の実施を計画することと、並行して産後1年までの長期的支援プログラムを作成及び修正をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー結果を元に、Webアンケートを計画したが、必要サンプル数を確保する見込みが立たず、Webアンケートの実施に至っていない。また、インタビュー結果を元に産後1年までの長期的支援プログラムを作成したが、その実施を進めるにあたり、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、実際にプログラムを実施する機会を確保することができなかった。このプログラムは少人数参加型で、産後3カ月、6カ月、12カ月の交流を計画していたため、縦断的かつプログラムへの参加協力を得ることがかなわなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、協力者及び施設に協力を仰ぎ、参加型プログラムの完成と、実施のための計画を遂行したいと考える。また、Web調査は実施予定である。
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