Project/Area Number |
21K10877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
廣山 奈津子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00733081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三隅 順子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 非常勤講師 (80282755)
大久保 功子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 非常勤講師 (20194102)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 性暴力 / レイプ / 被害者支援 / 二次的外傷性ストレス / 代理受傷 / 共感疲労 / ワンストップ支援センター / 多職種連携 |
Outline of Research at the Start |
予備研究として、性暴力被害者の支援者の二次的外傷性ストレスに関する文献検討とアップデート版イリノイ州レイプ神話受容尺度の日本語版の開発を行う。 本研究では、予備調査で明らかとなった要因や関連属性をもとに、全国のワンストップ支援センターを対象に、自己記入式質問紙調査による横断調査を行う。次に、支援員への半構造化面接による質的調査を行い、二次的外傷性ストレスの具体的な内容や反応についてヒアリングを行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、全国の性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの支援員を対象とし、560通配布した質問紙のうち、回答の得られた266件を分析対象とした。2023年度は、昨年度実施した本調査のデータを用いて、以下3点について成果の学会発表および学術雑誌への投稿作業を行った。 分析①支援でトラウマ的なエピソードに曝露することの二次受傷(二次的外傷性ストレス)が悪化すると、支援員の心理的トラウマや心理的苦痛が悪化すること、および支援における共感満足が二次的外傷性ストレスやバーンアウトを低下させる可能性があることをパス解析を通して明らかにした。 分析②支援員の共感満足が支援員の二次受傷外傷性ストレスやバーンアウトを低下させるという分析①の結果をもとに、支援員の共感満足を高めるための因子を重回帰分析によって明らかにした。小児期逆境体験(ACEs)、ストレス解消法があること、二次受傷の予防研修を受講すること、非常勤職員であること、スムーズな医療連携、対面支援の頻度が高いこと、管理者のソーシャルサポートの7つが支援員の共感満足に関連していた。 分析③ワンストップ支援センターと各連携先との連携のスムーズさが、支援員のバーンアウトの改善に影響するかを重回帰分析によって明らかにした。医療機関(産婦人科、精神科)、司法機関(警察、弁護士事務所)、福祉機関(自治体、児相など)の3機関のうち、医療機関との連携のスムーズさが最も支援員のバーンアウトの改善に影響していた。 以上について、4つの学会発表を行い、1件について国際学術雑誌へ投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定の調査は全て終了していることから、おおむね順調に進展している。引き続き研究成果について取りまとめ、発表していく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、本調査の成果を学術誌に発表する。また、二次調査で得られた自由記載部分の質的データの分析を行う予定である。
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