Project/Area Number |
21K10889
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Shukutoku University (2023) Nagano College of Nursing (2021-2022) |
Principal Investigator |
有賀 美恵子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (80586975)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 高校生 / 早期介入 / メンタルヘルス / 多職種協働支援 / 養護教諭 / 精神疾患 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,心の健康問題を抱える高校生への教職員の支援の実態と専門職に求める支援内容を明らかにし,より効果的な支援のあり方を検討するために,①文献検討,②教職員への自記式質問紙調査,③教職員へのインタビュー調査,④教職員と専門多職種へのフォーカスグループインタビューを行う.得られた研究成果をもとに,教育現場における多職種協働のための地域支援ネットワークモデルを開発し,公表することを通して,高校生の健やかな発達を支える支援の確立や効果的な早期介入,患者の早期回復への貢献を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,心の健康問題を抱える高校生への教職員の支援の実態と専門職に求める支援内容を明らかにし,教育現場における多職種連携のための地域支援ネットワークモデルを開発することを目的としている. 研究3年目にあたる令和5年度は,様々な関係者をつなぐことにより回復し自立への道を歩み出した生徒への実践を経験した養護教諭の語りから、精神疾患が疑われる高校生への連携支援について,養護教諭の実践とその意味を明らかにすることを試みた. その結果,精神疾患が疑われる生徒への連携支援をすすめるために,関係者と相互に直接関わるとともに,それぞれの関係性をつなぐために「間に入る」役割を担っている養護教諭の実践が明らかとなった.その実践は,「寄り添い続ける」「母親の味方になる」「『その時』を大事にする」「『その学校』における養護教諭の立ち位置を見極める」「生徒の自立を支える」ために行われていた.「寄り添い続ける」では,生徒との関わりを通して専門的な支援の必要性を見極め,専門職へとつなぐ役割を担っていた.そのつなぎ方は特徴的で,生徒や母親と専門職との間に入り,彼(女)らが専門職への相談や受診を決断するまで必要とする情報を伝え続けるという関わりを行っていた.常に主導権は彼(女)らにあり,信頼できる専門職と出会い,信頼し納得してつながった後も,転学し就職した後も,変わらず寄り添い続けていた.また,養護教諭が様々な関係者をつなぎ,生徒が回復に向かい自立への道を歩み出すことができたのには,養護教諭の力量と経験知が直接影響していた. 養護教諭が生徒や母親に「寄り添い続ける」ことの重要性とその意味が明らかとなり,「寄り添い続ける」には,どのような時も受け入れてもらえる存在であるという揺るぎない安心感を持つ保健室に,頼りになる養護教諭がいるという覚悟と準備が必要であることが明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の研究機関の異動と他の研究との兼ね合いで,当初計画していた自記式質問紙の作成と実施まで行うことができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は,文献検討の結果に基づき,自記式質問紙を作成し,プレテストを行う.その結果を基に教職員への自記式質問紙調査を実施する.
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