Project/Area Number |
21K11055
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University (2022-2023) Osaka Prefecture University (2021) |
Principal Investigator |
九津見 雅美 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60549583)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
加藤 泰子 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (70510866)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | レビー小体型認知症 / 活動量計 / レム睡眠行動障害 / 睡眠覚醒周期 / 家族 |
Outline of Research at the Start |
レビー小体型認知症(DLB)は3大認知症の1つで、幻視、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害(RBD)等の症状が認められる。なかでもRBDは睡眠のみならず睡眠覚醒周期に影響を及ぼし、時差症状や慢性疲労を引き起こす可能性があるまたRBDは家族の睡眠や睡眠覚醒周期、介護負担感への影響も著しいと推察される。 そこで本研究では、地域在住のDLBの人と家族の睡眠・睡眠覚醒周期の実態を客観的指標で調査し、RBDや他の精神症状との関連を明らかにし、DLBの人と家族の睡眠・睡眠覚醒周期の改善を目指したケアのあり方を検討した上で看護介入し、睡眠の質向上・精神症状の緩和と家族の介護負担の軽減を目指すことを目的とした。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではレビー小体型認知症にみられるレム睡眠行動障害(rapid eye movement sleep behavior disorder; RBD)に着眼した。対象は在宅で生活するレビー小体型認知症の方7人である。データ収集項目は、性別、年齢、MMSE、要介護認定状況、介護保険サービス利用状況等である。睡眠について、RBDスクリーニング問診票、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)、MicroTag活動量計(MTN-220)を用いてデータ収集を行った。 性別は男性7人、女性1人、平均年齢は79.9(範囲74-87)歳、MMSEは平均22.9(17-29)点、要介護認定を受けているのは5人であり、サービスは3人が利用していた。RBDスクリーニング質問票得点は平均3.6(範囲1-8)点でRBDの疑いがあるものは2人、PSQI得点は平均4.8(範囲0-9)点で、睡眠障害疑いがあるものは3人であった。睡眠指標の7日毎平均は全睡眠時間(total sleep time: TST)は7時間27分、入眠潜時(Sleep latency: SL)は7.7分、中途覚醒(Wake time after sleep onset: WASOは58.2分、睡眠効率(sleep efficiency: SE)は87.1%であった。 Spearmanの相関係数を算出したところ、MMSEとTSTには-.955の有意な相関がみられたことから認知機能が保たれていることと全睡眠時間が短いことに関連がみられた。PSQIとSLには.798、WASOとは.755、SEとは-.955の有意な相関がみられた。睡眠障害があると眠ろうとしてから最初の睡眠までにかかった時間が長く(寝つきにくく)なり、中途覚醒の回数が増えることに関連がみられた。PSQIによる得点が高いことと睡眠効率が下がることに関連がみられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
在宅で生活するレビー小体型認知症者を対象としたため、リクルートが困難であった。また在宅で生活できているということはすなわち現時点で在宅生活が可能な心身の状態にあることを示しており、睡眠に関して問題が顕著であると自覚されている方はおられず、認知症の周辺症状もほとんどみられない方が対象となった。研究対象者数が少ないことと以上の結果を踏まえ、今後は認知症の疾患別の睡眠指標の特徴について明らかにする必要があると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
レビー小体型認知症におけるRBDに着眼したが対象者のリクルートが難しく7名であったことから、今後は調査対象をレビー小体型認知症に限らず、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症にも広げ、疾患別の特徴を見出すことを目的とした調査を進めていく方向としていく。調査体調確保のために、施設入所しており、認知症の鑑別診断を受けている方を対象とする。活動量計による睡眠状態の客観的評価を行うとともに、RBDスクリーニング問診票、ピッツバーグ睡眠質問票を用いて調査を行っていく。
|