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ナラティブを形成する日常会話における自発性瞬目の同期度の評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21K11124
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
Research InstitutionKanto Gakuin University

Principal Investigator

川口 港  関東学院大学, 理工学部, 助手 (00773350)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywords自発性瞬目 / 日常会話 / 瞬目 / コミュニケーション / 同期現象 / 非言語コミュニケーション / 瞬目時間間隔 / 視線
Outline of Research at the Start

本研究の目的は,他者との協調的な意思を反映することが示唆される自発性瞬目の同期が,日常会話において観測されるか否かを明らかにすることである.そしてその同期度を客観的かつ定量的な指標として提案し,会話中の参与者の行動や共有された文脈との関係を明らかにすることを第二の目的とする.瞬目は中枢神経系における内因的な活動の表れであることから,コミュ二ケーションを円滑にするようアシストするシステムの構築という工学的な貢献のみならず,相互行為やエピソード記憶における神経情報処理基盤の理解の一助となることが期待される.

Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では,他者との文脈の共有を反映することが示唆される自発性瞬目の同期が,日常会話中において観測されるか否かを明らかにすることを目的としている.同期の程度の指標として,会話に参与する二者間の瞬目時間差の分布の定量化を試みている.
2023年度は,被験者の年齢層を,学生だけでなく成人に広げ,データの収集を行ないつつ,二者間の瞬目時間差を分析し,その特徴を調査した.1) まず各条件下において瞬目時刻列に対してサロゲーションを行い,二者間瞬目時間差の分布がサロゲーションの有無によって異なるか否かを検討した.安静時ではサロゲーションの有無によって分布の形は変わらず,0秒近傍の二者間瞬目時間差 (高い同期) が偶然に生起する可能性を棄却できないことが示唆された.一方で面接的な会話および日常会話時では,サロゲーション後における0秒近傍の二者間瞬目時間差は元データのものよりも小さくなり,同期が偶然に起こったものとは言い難いことが示唆された.2) 二者間瞬目時間差の0秒となる確率を集計し,会話条件間で比較したところ,有意差は認められなかった.先行研究で実施した脳機能計測の基づく指標 (酸素化ヘモグロビン濃度) と比べて,瞬目同期は会話の形を識別する能力が低い可能性がある.話者交替との関連など,会話分析の知見に基づく分析を行うことが課題と考えられる.この観点に立ちつつ,今後引き続き分析を進め,認知機能の改善ひいては生活の質の向上に貢献し得る日常会話の形についての知見を広めることを目指す.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実験およびデータの分析のために必要な時間を十分に確保できなかったため.

Strategy for Future Research Activity

本研究課題遂行のための時間は昨年度より増加する見込みである.
現状では瞬目時間差という量的な分析にとどまっているものの,会話の質的な特徴にも視野を広げて引き続き分析と,それらの成果報告を行う予定である.

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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