Project/Area Number |
21K11183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
黒住 千春 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (20441488)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 呼吸パターン / 嚥下 / 高齢者 |
Outline of Research at the Start |
嚥下と呼吸はその経路を共有することから密接に関係しており、両者の協調的な活動が必要とされる。以下の3つが学術的核心をなす本研究の問いである。嚥下時の呼吸パターンによって嚥下動態(オトガイ舌骨筋の活動と舌骨の移動距離)は変化するのか。若齢者と高齢者で嚥下時の呼吸パターンと嚥下動態に違いがあるのか。そして、嚥下時の呼吸パターンと嚥下動態にどの様な因子が関与しているのか。これらの問いを解明するために呼吸動態と嚥下動態を同時に測定し、両者の関連を明らかにする。本研究の成果により、誤嚥が生じない段階からアプローチする機会が得られ、誤嚥性肺炎の発症予防に大きく貢献できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き,今年度も新型コロナウイルスの感染予防の観点から,十分な実験を行うことができなかった。昨年度は,予備実験として,健常学生を対象にマスクを装着した状態での呼吸動態の記録方法について検討した結果,マスク下での呼吸動態記録については,マスク内で呼気が滞留することで呼吸温度は高いレベルとなるが,呼気から吸気への切り替わりのポイントは明確であり,呼吸パターンの判定には支障がないことが確認できた,しかし,呼気,吸気の長さ,無呼吸時間については,マスク内の呼気滞留による影響をさらに検討する必要があると報告した。昨年度は,唾液嚥下条件での上記予備実験を行ったが,これに続き,今年度は,食物を用いた嚥下条件におけるマスク下での呼吸動態の記録について検討した。その結果,食物嚥下時にマスク内に溜まった呼気が滞留し,嚥下反射に伴う無呼吸の状態が同定できず,嚥下反射との協調性を分析することができなかった。マスク条件下では,本研究の主となるデータを得ることが困難であることが判明した。今後,感染状況が緩和したのちも,高齢者のデータ収集を行う介護施設ではマスク着用の必要性が考えられることから,急遽,別の方法の検討が必要になった。そこで,呼吸に伴う胸郭の動きによって,呼吸を測定する方法を検討することにした。 現在,新規に購入予定にしている胸郭センサーから本研究で使用するデータ収集システム(ビムタスビデオ)へのデータ入力方法を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
若年者を対象とし,鼻腔に吸気呼気の温度差を描記する現有のセンサーを取り付け呼吸動態の記録を行い,嚥下反射前後の呼吸パターンの分析,呼気,吸気の長さ,無呼吸時間の分析を行う予定であった。実験の性質上,飲食を伴うデータ取りとなり,昨年度に引き続き,今年度も新型コロナウイルスの感染予防の観点から,十分な実験を行うことができなかった。そのため研究の進行は大幅に遅れている。昨年度に引き続き,感染状況下においても安全に実験が行えるよう,測定方法の変更を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,胸郭センサーによって,呼吸を測定し,本研究で使用するデータ収集システム(ビムタスビデオ)へのデータ入力方法を検討する。また,当初の呼吸データ,舌骨上筋群による嚥下データの同時収集の予定を変更し,嚥下データは一旦,超音波画像診断装置に動画データとして保存し,それを後日データの状態でビムタスビデオに取り込み,解析する方法に変更することとした。そのため,呼吸動態データと,嚥下データを同期させる手段が必要となる。そこで,超音波装置に出力されるフットスイッチを購入し,同時にビムタスビデオにも出力できるよう検討する。呼吸動態と嚥下反射を同期させて解析し,呼吸動態から嚥下性無呼吸を同定することができれば,感染対策について考慮しつつ,当初の計画通り,舌骨上筋群の超音波画像による嚥下運動と呼吸運動の記録を健常若年者および高齢者を対象にデータ収集を行う予定である。
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