Project/Area Number |
21K11264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
松元 信弘 宮崎大学, 医学部, プロジェクト研究員 (70418838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 康晴 宮崎大学, 医学部, 助教 (90843235)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 呼吸不全カヘキシア / オクタン酸 / 呼吸リハビリテーション / リハビリテーション / 経口栄養剤 / オクタン酸トリグリセリド / グレリン / EMS / カヘキシア |
Outline of Research at the Start |
本研究では生理活性ペプチドの経静脈的投与ではなく、より臨床現場での投与に適した内服による治療の開発を目指して、オクタン酸トリグリセリド投与によるグレリン治療のProof of Concept確立を目標とする。この研究から得られた成果はカヘキシアのみならず、サルコペニアやフレイルといった病態への応用も期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、慢性呼吸不全によって不可逆的に進行していく呼吸不全カヘキシアを対象として、経口栄養剤やリハビリテーションの処方を受けた患者で栄養状態や筋力の改善を評価することが目的である。 慢性呼吸不全とは慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの気道疾患、特発性肺線維症などの間質性肺疾患、気管支拡張症や非結核性抗酸菌症などの慢性気道感染症により、不可逆的に肺の解剖学的構造が破壊されガス交換能の著しい低下を来たし、慢性的な労作時、または安静時の呼吸困難を主な症状とする病態である。特に重症になってくると悪液質(カヘキシア)と呼ばれ、呼吸運動にも多くのエネルギーを要するようになり、IL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカイン産生による更なるエネルギー消費もあいまって著しいるいそうを来たす。このような患者では体重が減少することにより呼吸筋量も減少し、呼吸不全がさらに増悪していくなど悪循環を呈する。さらに呼吸不全カヘキシアを来した患者では、心機能や消化管蠕動なども低下しており、消化吸収能力の低下から著しい食思不振を呈する。このため必要なエネルギー摂取も困難であることが多く、加速度的に体重や筋肉量の減少が増悪していく。体重減少は慢性呼吸器疾患の予後に関連し、るいそうをきたした患者の予後は不良であることは良く知られている。本研究では、呼吸不全にため体重が減少している患者で経口栄養剤を処方された患者やリハビリテーションを処方された患者で体重や筋力、運動耐容能の改善を評価する。 本研究では倫理委員会の承認を得、共同研究者の追加と共同研究機関を選定した。事前の非公式なカルテ調査により研究登録対象となり得る症例候補を8症例選定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍以降、医療機関への患者受診の抑制がかかっており、外来患者数、入院患者数ともにコロナ禍前と比較すると非常に減少している。もともとカヘキシアを来している症例には交絡要因が多数存在しうるため、研究対象患者の選定には難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍は収まりつつあり、一般社会の状況はコロナ禍以前に回復しているようであるが、医療分野においては医療機関への受診抑制は持続している現状である。前向き症例登録に加えて、後ろ向き症例登録により研究進捗を推進し、さらに追加した共同研究機関からの症例登録を推進することにより本研究の目標を達成する。
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