糖尿病性腎臓病患者における身体活動量からみた腎機能低下機序の解明:新たな治療戦略
Project/Area Number |
21K11285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
平野 裕真 浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (70834513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 健一 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 講師 (10638480)
釣谷 大輔 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (10751315)
永房 鉄之 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (20397376)
山内 克哉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (40377750)
西田 裕介 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (90410513)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 糖尿病性腎臓病 / 身体活動量 / 易疲労性 / 微小血管血流量 |
Outline of Research at the Start |
糖尿病性腎臓病(DKD)患者は、透析導入に至ると死亡率が増加するだけでなく、生存期間における身体機能の重度低下、健康寿命の損失が問題視されている。近年、腎機能の維持を目指した取り組みが求められており、その一つに身体活動量を高く保つことが腎疾患に対するリハビリテーションの観点から推奨されている。しかし身体活動量は、なぜ低下するか、その機序は十分に明らかにされていない。 そこで本研究は、DKD患者の身体活動量低下に活動時の疲れやすさ(易疲労性)が影響するか、また易疲労性の生体メカニズムには微小血管血流量の低下が影響するかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病患者は腎機能を維持するため、身体活動量を高く保つことが重要である。しかしこの身体活動量がなぜ低下するのか、介在するメカニズムの解明は不十分である。そこで本研究においては疲労性や骨格筋血流量が関連すると仮説を立て、研究計画を立案した。本研究は2018年度から研究計画立案のための文献レビューを開始した。研究グループ内で計画を熟考し、2020年に倫理委員会にて承認を得たのち測定を開始した。 2021年9月までに測定の終了した26例のうち、除外基準を満たした3例を除いた23例を解析対象とし、身体活動量と疲労性の関連を調査した。これは糖尿病性腎臓病患者における身体活動量に、労作に伴う下肢疲労が関連することを意味しており、身体活動量改善を目的としたプログラム立案の一助になると考える。この内容予備的研究として論文にまとめ、学術誌にて公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究全体における検討課題1に関して、当初の予定より症例データの収集が遅延していた。しかし一つの目的であった身体活動量と疲労性の関連性については、予備的研究としてその結果を報告することができている。当初の予定では糖尿病性腎臓病患者に限定をして測定をしていたが、その結果自体が腎症の併発によるものかどうかは証明が困難であった。そこで我々は研究の変更申請を行い、純粋な糖尿病患者にも同様の測定を実施している。現在も継続して症例数の蓄積が進んでおり、約40例のエントリーまで完了している。 本研究の目的を達成するために測定対象者の範囲を広げたが、進捗状況として概ね当初の予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も症例の蓄積を行い、検討課題1および2の解析を進めていく。また現在、検討課題3の目的達成のため、CKD患者における運動に伴う疲労性の改善、腎機能への影響について、並行して調査を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)