Project/Area Number |
21K11301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
梅野 和也 常葉大学, 健康科学部, 講師 (30783526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩一 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (00729072)
板口 典弘 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (50706637)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | メンタルプラクティス / 運動イメージ / EEG / ERD / ニューロフィードバック / 両手動作 / 脳波 / 練習量 / 時間間隔 |
Outline of Research at the Start |
練習量と練習セッション間の時間間隔は,運動学習効果に関係する重要な要素である.ただし,練習量と時間間隔が学習効果に与える影響の検討は実運動を伴う学習に限定されており,実運動を行わない運動のイメージを用いた練習法であるメンタルプラクティスに関しての検討はない. 本研究は,健常者と脳卒中患者を対象として,メンタルプラクティスの運動学習における,練習時間や練習間の時間間隔の相互作用を,定量的に明らかにする.具体的には,実運動パフォーマンスや運動イメージ能力の評価に加え,運動イメージ時の脳波の反応である事象関連脱同期(ERD)を記録し,学習経過を包括的に検討する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, メンタルプラクティスの運動学習効果と練習量・時間間隔との関係を検討し, 練習方法を確立することである.目的達成にあたり, 【研究項目1】では,両手複雑運動のメンタルプラクティスによって誘発される事象関連脱同期(ERD)を定量化することを目的とした.実験の結果,片手と両手の実際の動きに有意なメンタルプラクティスの効果が認められた.2023年度は,【研究項目2】として,メンタルプラクティスに脳波計を用いたニューロフィードバックを追加しその効果を検討する実験を行った. 【研究項目2】 本研究は、メンタルプラクティスにニューロフィードバックを併用することが実運動パフォーマンスに与える影響を明らかにすることを目的とした。実験は,76名の大学生が参加した。運動課題としてボールローテーション課題を採用した。メンタルプラクティスを実施した参加者は、両手あるいは片手の運動イメージを2ブロック実施した。その際、第1ブロックで両手、第2ブロックで左手の運動イメージを行った群をBL群、左手→両手の順で実施した群をLB群、左手の運動イメージを2ブロック連続して実施した群をLL群とした。メンタルプラクティス中の脳波からERDを算出し、その結果を参加者にモニター上で視覚的にフィードバックした。 実験の結果、使用する手の違いに関わらず、全てのメンタルプラクティス群は運動パフォーマンスが向上した。特に、BL群は統制群よりも実運動パフォーマンスの変化量が有意に大きかった。ERDは、1ブロック目の前半の一部分において、BL群がLL群よりも有意に大きなERDを示した。本結果は、メンタルプラクティスに使用する手の違いが実運動パフォーマンス向上に影響を与える可能性を示した。具体的には、非利き手の運動イメージを実施する際には、事前に両手運動イメージを実施することがパフォーマンスを高める可能性を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の目標は, 「研究項目1」の実験データの追加収集、データの解析であり,1年延長した結果,「おおむね順調に進展している」と評価した.2024年度は,2023年度までの実験結果を基に医療機関などでの実験を進め,本研究の臨床応用を進めていく.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度は,「研究項目2」として,脳波をリアルタイムで解析しフィードバックするシステムの開発とフィードバックシステムを健常者に適応したデータの収集を実施した.2023年度は,「研究項目3」として,これまでの健常者を対象にした実験データをもとに,医療機関での脳卒中患者を対象とした実験へと進めていく.
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