肘部管症候群における術中末梢神経電気刺激療法ー神経再生とBDNF遺伝子多型ー
Project/Area Number |
21K11304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
蜂須賀 明子 産業医科大学, 医学部, 助教 (90646936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 芳亮 産業医科大学, 医学部, 助教 (60644862)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 肘部管症候群 / 電気刺激療法 / 神経再生 / BDNF / MUNE |
Outline of Research at the Start |
肘部管症候群は末梢神経の病気で,手指のしびれや動きにくさは生活に支障をきたすが,手術後もしばしば十分な機能回復を得られない.手術と術直後末梢神経電気刺激療法の併用は神経再生や機能回復への有効性が報告されるが,本邦では臨床応用されていない.一方,末梢神経再生に重要な役割を果たすBDNF遺伝子における一塩基多型は,アジア人で保有率が高いが,臨床的な影響は明らかになっていない.本研究では,末梢神経電気刺激療法を本邦の医療現場に適する「術中」末梢神経電気刺激療法として導入し,神経再生や機能回復を促進させるかを明らかにする.また,BDNF遺伝子多型が末梢神経損傷や治療効果に及ぼす影響を精査する.
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Outline of Annual Research Achievements |
研究課題である「肘部管症候群における術中末梢神経電気刺激療法-神経再生とBDNF遺伝子多型-」は、手術後もしばしば十分な機能回復を得られない絞扼性神経障害において、①末梢神経再生に有効とされる電気刺激療法を本邦の医療現場に適する「術中」末梢神経電気刺激療法として導入し、末梢神経再生や機能回復を促進させるか否か、②アジア人で保有率が高いとされるBDNF遺伝子多型が末梢神経損傷に及ぼす影響、以上2点を明らかにすることを目的とする。 これらは、末梢神経電気刺激療法の国内初の臨床応用や、テーラーメイドな神経再生医療の発展に役立つ可能性がある。
1)肘部管症候群の術中電気刺激療法:令和三年度は、本研究内容について、倫理審査の更新として受審し承認を得た。SWテスト講習会に研究代表・研究協力者が参加し、精密知覚機能検査の算定要件を満たす水準へスキルアップした。現在、包含基準を満たす6名の参加者が研究参加中である。術中末梢神経電気刺激療法、神経伝導検査、質問紙表による上肢機能評価、筋力(握力、ピンチ力)、感覚検査(SWテストなど)などを含む本研究のプロトコルは、予備研究同様、有害事象なく安全に実施できている。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、当初予定より対象者数がやや少ない状況が続いている。次年度以降、新たな参加者のリクルートと、既参加者のフォローアップ評価(術後2年まで)を継続する。 2)BDNF遺伝子多型は、測定値の信頼性や費用負担の観点から一括測定が望ましく、全てのリクルート終了後に解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに、本研究のプロトコルについて倫理委員会に更新の承認を得て、本研究を開始・継続できている。初年度に6名が研究参加中であり、参加者数がやや少ないものの、研究計画に沿い概ね順調に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に変更はない。研究計画に沿い、肘部管症候群における術中電気刺激療法の参加者をリクルートと、既参加者のフォローアップ評価を行う。 BDNF遺伝子多型の解析は、測定値の信頼性や費用負担の観点から一括測定が望ましく、全ての参加者のリクルート終了後に実施する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)