3人制バスケットボールのゲーム分析:発達によるゲーム構造の変容とその性差・地域差
Project/Area Number |
21K11348
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Shigakkan University |
Principal Investigator |
班目 春彦 至学館大学, 健康科学部, 教授 (40555653)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | バスケットボール / 3x3 / ゲーム分析 / 発達 / 性差 / 地域差 |
Outline of Research at the Start |
近年,バスケットボールは伝統的な5人制に加えて3人制の競技も公式に行われており,2020年の東京オリンピックから正式種目として採用されている.5人制と3人制の間には,1回のゴールに与えられる得点や攻撃権を獲得してからシュートを放つまでに許容される時間など,選手の人数以外にも様々な相違点がある.しかし,バスケットボールに関する先行研究の大多数は5人制競技を対象としたものであり,3人制競技に関する研究は国際的に見ても極めて少ない.そこで,本研究では,3人制バスケットボールのゲーム構造の特徴を明らかにするとともに,選手の発達に伴うゲーム構造の変容や,その性差・地域差を明らかにすることを目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は3人制バスケットボール競技(3x3)の男女ワールドカップ(男女各48試合)及び18歳未満(U18)の男女ワールドカップ(男女各48試合)におけるフィールドゴールの試投を分析した.フィールドゴールの試投を,1) 長距離ショット(2ポイントショット),2) 中距離ショット(制限区域外から放たれた1ポイントショット),3) 近距離ショット(制限区域内から放たれた1ポイントショット)の3つに分類し,100ポゼッション当たりの試投数及び成功率を年齢及び性別のカテゴリー間で比較した.その結果,長距離ショットの試投数は成年,U18ともに男子が女子を有意に上回っていることが確認された.また,男子では成年がU18よりも多くの長距離ショットを試投していたが,女子では年齢間の差は見られなかった.一方,中距離ショットの試投数は成年,U18ともに女子が男子を有意に上回っていた.中距離ショットの試投数における年齢差は男女ともに観察されなかった.近距離ショットの試投数については同年齢カテゴリー間の性差は認められなかった.年齢差は男子にのみ観察され,U18が成年よりも多くの近距離ショットを試投していた.成功率に関する性差または年齢差は近距離ショットについてのみ観察された.近距離ショットに関して男子は女子に比して有意に高い成功率を示し,成年はU18に比して有意に高い成功率を示した.これらの結果から,男子のほうが女子よりも得点効率の高いショット選択行動をとっていることが示唆された.一方,女子はショット選択が成年とU18で類似しているため,戦術面の適応という点ではU18代表から成年代表への移行が男子よりも円滑に進むことが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の一部をまとめた論文が学術誌に受理されるに至ったことからおおむね順調に進展しているものと判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
研究遂行上の問題は生じていないため計画に従って推進する予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)