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積極的思考を育む競技体験ー防衛的悲観主義との関連ー

Research Project

Project/Area Number 21K11354
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 59020:Sports sciences-related
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

奥野 真由  久留米大学, その他部局等, 講師 (00633215)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords防衛的悲観主義 / 認知的方略 / アスリート / 競技スポーツ / 心理尺度開発 / 心理尺度の開発 / ネガティブ思考 / 目標志向性 / 成功経験の認識
Outline of Research at the Start

本研究の目的は、防衛的悲観主義(Defensive Pessimism:以下、DP)の認知的方略を用いているアスリートの、認知的方略と目標指向性の関連を明らかにすることである。DPの認知的方略を用いているアスリートは、自身の過去の遂行結果をポジティブに認識していることが明らかとなっている。このような認識を持つ背景には、目標思考性が影響していることが考えられる。そこで、目標理論(goal theory)の達成目標タイプに着目し、目標思考性が、過去の遂行結果に対する認識や、準備努力への動機づけに与える影響を検討し、悲観主義者にとっての積極的思考を、その獲得プロセスとともに明らかにする。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、アスリートが競技場面で用いる認知的方略に着目し、パフォーマンスとの関係について明らかにすることを目的としている。これまで、楽観的な認知が競技場面での実力発揮に有効であるとされてきた。しかし、将来の遂行において悲観的になることで、考えをめぐらせることや入念な準備を行い、その結果高い成績を維持しているというアスリートの存在が確認されている。このような認知的方略は、防衛的悲観主義と呼ばれている(Norem & Cantor,1986)。これまでのアスリートを対象とした防衛的悲観主義に関する研究は、認知的方略のタイプを比較し、その特徴を明らかにすることを目的とした研究が大半であり、防衛的悲観主義の認知的方略とパフォーマンスとの関係については、未だ十分な実証的検証がなされていない。悲観的認知が高いパフォーマンス発揮につながるメカニズムを明らかにすることで、認知的方略の個人差を踏まえたアスリート支援や競技指導が可能となる点が、本研究の意義である。
2023年度は前年度に引き続き、アスリート版認知的方略尺度の開発に取り組んだ。アスリートおよび心理サポート担当者を対象とした一対一の半構造化インタビューを2022年度に実施しており、インタビューから得られた結果をもとに尺度項目表現の修正に取り組んだ。項目表現には、アスリートの心理支援やメンタルトレーニングに精通するスポーツ心理学者からの意見を反映させ、どの様な種目のアスリートでも回答できるよう心掛けた。その結果、53の質問項目が精選された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

計画していた予備調査およびインタビュー調査は概ね順調に進んでいるものの、当初の研究計画よりやや遅れている。これは、2021年度に研究計画を変更したことが影響している。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、前年度に精選した項目をもとに作成した「アスリート版認知的方略尺度」の因子構造の確認と、信頼性および妥当性を確認するための調査を実施する。因子構造の確認と妥当性の確認を目的に、大学生アスリート(300名程度を予定)を対象とした、インターネットでの質問調査を実施する計画である。また、信頼性を確認するために、ノミネート法での調査を大学運動競技部(5チーム程度を予定)を対象に実施する計画である。
次に、認知的方略とパフォーマンスの因果モデルの検討と精緻化を目的とした調査として、インタビュー調査を実施する。対象は競技場面において防衛的悲観主義の認知的方略を用いている成人のアスリート(5名程度)、方略的楽観主義の認知的方略を用いている成人のアスリート(5名程度)とし、一対一での半構造化面接法を用いる。
調査で得られた結果は国内の研究会や学会大会にて発表し、スポーツ心理学やスポーツ科学の研究者との議論を通じて、結果の信頼性と妥当性を高める。また、学術論文として学会誌へ投稿し、競技場面や研究場面で広く用いられるよう公表する。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] アスリート版認知的方略尺度作成に向けた予備的検討2022

    • Author(s)
      奥野真由・土屋裕睦
    • Organizer
      日本スポーツ心理学会 第49回大会
    • Related Report
      2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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