Project/Area Number |
21K11355
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
樋口 貴俊 福岡工業大学, 教養力育成センター, 准教授 (60726826)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 野球 / バッティング / 競技レベル |
Outline of Research at the Start |
バットの慣性モーメントは,打撃の正確性やバット速度,打球速度とトレードオフの関係にあり,打撃結果を左右する要素の一つと言える.バットの違いによるパフォーマンス低迷が競技離脱や競技キャリアにおけるピークパフォーマンスの低下といった問題を引き起こす可能性がある.本研究では,各競技カテゴリ間のバットの慣性モーメントの違いを調査し,慣性モーメントの異なるバットでの打撃パフォーマンスを比較する.そして,各競技カテゴリ間でのバットの慣性モーメントの違いが打撃時のバット速度や正確さに及ぼす影響の解明に取り組み,競技カテゴリ間でのバットの違いによる打撃パフォーマンス低迷の防止への一助とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
バットの慣性モーメントは質量と回転半径で規定され,バットの振り難さを表す.そのバットの慣性モーメントは,打撃の正確性やバット速度,打球速度とトレードオフの関係にあり,打撃結果を左右する要素の一つと言える.進学等に伴い競技カテゴリが変わる際には,新しい規格のバットとその慣性モーメントへの順応が打者の課題となり,バットの違いによるパフォーマンス低迷が競技離脱や競技キャリアにおけるピークパフォーマンスの低下といった問題を引き起こす可能性がある.本研究では,各競技カテゴリ間のバットの慣性モーメントの違いを調査し,児童期~青年期の打者を対象に,慣性モーメントの異なるバットでの打撃パフォーマンスを比較する.そして,各競技カテゴリ間でのバットの慣性モーメントの違いが打撃時のバット速度や正確さにどの程度影響するのか?という学術的「問い」の解明に取り組み,競技カテゴリ間でのバットの違いによる打撃パフォーマンス低迷の防止への一助とする.本研究の目的は,これまで打者の感覚(振り易さ)で評価されてきた慣性モーメントとパフォーマンスの関係の科学的エビデンスを示すことで,慣性モーメントを考慮したバットの選定とカテゴリ進行に伴うバットの変化への準備を促し,バットの違いが引き起こすパフォーマンス低迷を防止することである.この課題に対し,申請者が確立してきた野球打撃の正確さとバット速度の解析方法を用いて,慣性モーメントが児童期~青年期の幅広い選手層の打撃パフォーマンスに及ぼす影響の詳細について明らかにする点に本研究の学術的独自性があると考える.2023年度は前年度に引き続き、競技カテゴリ変更前の打者として小学6年生,中学3年生,高校3年生の野球選手の測定を行い、加えて、競技カテゴリ変更後の打者として中学1年生,高校1年生,大学1年生の野球選手の測定も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた通り、前年度までに計測を終えた各種バットの慣性モーメントの値をもとに実験で使用するバットの選定を行い、各種バットの慣性モーメントの違いが打撃パフォーマンスに及ぼす影響を検証することができた。また、2023年度は高校硬式野球の金属バットの規格が変更され、新しい規格のバットに関する慣性特性も明らかにし、野球現場やメディアへ公開することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は高校硬式野球の金属バットの規格が変更され、新しい規格のバットに関する慣性特性も明らかにし、野球現場やメディアへ公開することができた。2024年度はは実験参加者がそれぞれ中学1年生,高校 1年生,大学1年生になった1年後に,競技カテゴリ変更後の打者として再度測定を行う.各年代において慣性モーメントの違いが及ぼす即時的な影響と,新しい 競技カテゴリのバット使用経験によるスイングの変化を縦断的に調べる.本研究で明らかにする「各競技カテゴリのバットの慣性モーメントの分布」,「バットの慣性モーメントの違いが打撃パフォーマンスに及ぼす影響」,「新しい競技カテゴリのバットの慣性モーメントへの適応」についての知見を学会発表や学術論文,野球専門雑誌等を通して公表する.また,申請者と協力関係にある美津濃(株)の開発部門と本研究の成果を基に,各競技カテゴリのバットの規定の範囲内で,次の競技カテゴリまたは前の競技カテゴリのバットの慣性モーメントに近づけたバットの開発について検討する.
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