運動誘発性腸管粘膜傷害に対する酸化ストレス制御を介したスダチチンの予防効果
Project/Area Number |
21K11366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
伊東 順太 城西大学, 薬学部, 助教 (40609096)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 運動誘発性腸管粘膜傷害 / 運動誘発性胃腸症候群 / 運動関連消化器症状 / スダチチン / 小腸粘膜 / タイトジャンクション / 運動誘発性胃腸障害 / 酸化ストレス / 抗酸化作用 |
Outline of Research at the Start |
長距離走選手の消化管は、しばし運動による消化管低灌流および虚血に起因した過剰な活性酸素種(ROS)に曝される。この過剰なROSの制御を目的とした運動誘発性胃腸障害の予防法および緩和法は未だ確立されていない。とりわけ腸管粘膜上皮の損傷に対する天然由来抗酸化物質の効果に関する知見は十分ではない。そこで本研究は、スダチ果皮特有ポリメトキシフラボノイド(PMF)であるsudachitinの抗酸化作用に着目し、高強度ランニング負荷による運動誘発性胃腸障害モデル動物の小腸粘膜上皮損傷に対する経口sudachitin投与による抑制効果の検証とそのメカニズムの解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
長距離走選手の消化管は、しばし運動による消化管低灌流および虚血に起因した過剰な活性酸素種(ROS)に曝される。この過剰なROSの制御を目的とした運動誘発性胃腸障害の予防法および緩和法は未だ確立されておらず、とりわけ腸管粘膜上皮の損傷に対する天然由来抗酸化物質の効果に関する知見は十分ではない。申請者は、有益な生理活性を示す物質として近年注目されているポリメトキシフラボノイド(PMF)に着眼し研究を重ね、日本原産香酸柑橘類のスダチの果皮に特有のPMFであるスダチチンの局所投与がROSを除去し、炎症性骨破壊を抑制する作用があることを明らかにした。本研究は、スダチ果皮特有PMFであるスダチチンを用いた運動誘発性胃腸障害の発症プロセスを合目的に制御できる新しい予防法の基盤を確立し、栄養科学的アプローチ法について提案することを目指すことを目的として立案した。 本年度の成果として、高強度ランニング負荷による運動誘発性胃腸障害動物モデルマウスの作成法を確立した。特に小腸粘膜における組織学的評価を行い、運動誘発性の損傷の病変と腸上皮細胞のアポトーシス誘導が起きていることを確認した。さらに、高強度運動による小腸粘膜上皮の損傷に関わるメカニズムとして、腸管粘膜上皮細胞間のタイトジャンクションの崩壊が示唆されていることから、今後は血中小腸粘膜損傷マーカー I-FABPの定量的評価に加え、タイトジャンクション関連タンパク質の動態にも着目し、研究を進める。また、当初の研究目的である運動誘発性胃腸障害モデルマウスの小腸粘膜上皮損傷に対する経口スダチチン投与による抑制効果の検証とそのメカニズムの解明が達成されるよう実施に努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度の夏季において、自身の研究室のエアコンが二度にわたり故障したうえ、世界的な半導体不足による部品品薄により修理が延期したため、研究室内の環境が正常を保てず、研究が実施できない状況が生じた。特に、高温環境下での高強度運動は、モデル動物作成に影響を及ぼす可能性が高いため、実施することができなかった。研究室環境が正常に戻ってからは順調に実施できているので、次年度は研究計画を完遂できるよう努める。
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Strategy for Future Research Activity |
研究室環境の整備による研究実施計画の遅延が生じたが、今後の研究は順調に遂行できると考えている。当初の研究実施計画に記載している事項が完遂できるよう進める。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)