Project/Area Number |
21K11396
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | SHUNAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野 高志 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (80614346)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | ハムストリングス / 肉離れ / 受傷リスク / スクリーニングテスト / 片脚デッドリフト / 重心軌跡 |
Outline of Research at the Start |
この研究では,スポーツで起こるケガの中でも特に高い頻度で発生し,世界的にその予防対策が急務とされているハムストリングス(太ももの裏側にある筋肉)肉離れがどのようにして起こるのか,どうしたら予防できるのかを科学的に検証します.具体的には,ハムストリングス肉離れが全力疾走中の地面を強く蹴り出す瞬間に生じると仮定し,その動作に類似した片脚デッドリフト動作の特徴が過去の肉離れ経験の有無や未来の受傷率とどのように関連するのかを長期的に追跡します.そして最終的には,将来的なハムストリングス肉離れの受傷リスクを客観的に評価できる,新たなスクリーニングテスト(予測検査法)を開発することを目指します.
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度に新たに導入した重心軌跡測定器を用い、立位時の重心軌跡パラメータと各種整形外科的指標および生理学的指標との関連性を検討するとともに、体幹の安定性を高めるトレーニングを実施することによって実際の競技パフォーマンスがどのように変化するのかについて、基礎データを収集する目的で介入実験を行った。 2022年度に実施したスクワット姿勢保持の実験に参加した選手のうち、立位姿勢保持が競技パフォーマンスに大きく影響するアーチェリー選手6名を被験者として、アーチェリーの実射(70m、連続6本)で射型を保持している際の重心軌跡パラメータを測定した。3か月間に渡って体幹部(脊椎、胸郭、肩甲帯、骨盤帯、腹壁)を強化するトレーニング介入を実施し、介入の前と後で測定結果を比較した。その結果、トレーニング介入後にはX軸方向(前後方向)・Y軸方向(左右方向、矢を射る方向)ともに重心動揺が概ね減少したが、特にX軸方向(前後方向)の重心動揺が顕著に減少した。また、介入後には介入前と比べて的中率も向上した。この研究結果については、国内の学会にて発表を行った。 この結果から、体幹の動揺、特に前後方向の動揺を減少させる身体機能の向上が重心位置の安定性に繋がることが明らかとなったので、この結果を基にハムストリングス肉離れの発生リスクと体幹や重心位置の安定性との関係性について、肉離れ既往のある選手の身体特性の検証や前向き調査へと発展させていく予定である。次年度が本研究の完成年度のため、収集したデータのまとめと成果の公表を完了させたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
重心軌跡測定器を用いた重心動揺の計測によって体幹部の動揺を推定することはできたが、実際の動作を三次元解析すること、被験者として十分な数のハムストリングス肉離れの既往者を集めることに苦労した。徐々にデータを蓄積できていること、所属機関に三次元動作解析システムが新たに導入されたことから今後研究活動を加速できる予定であり、概ね順調に計画を進めることができていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きこれまでの研究成果を国内外の学会や学術誌に公表していくとともに、完成年度を迎えるのですべてのデータを最終成果としてまとめていく。 ハムストリングス肉離れの既往のある選手を被験者としてさらに集め、あらたに導入された三次元動作解析システムを用いて重心軌跡の測定と同時に動作解析を行い、研究計画2を完了させる。
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