Project/Area Number |
21K11408
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Osaka International University |
Principal Investigator |
奥島 大 大阪国際大学, 人間科学部, 講師 (70735307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 俊策 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 名誉教授 (50125712)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 脱酸素化応答 / 筋酸素化動態 / 血管機能 / 個人差 / 姿勢変化 / 運動 |
Outline of Research at the Start |
持久性運動中の筋肉の酸素消費に対する酸素供給不足は、運動の継続を妨げる要因の一つである。これまで、申請者らは筋肉レベルの酸素供給利用能力は持久力の高低と関連することを報告した。しかし、筋肉の酸素供給利用能力は大きな個人差が存在することも明らかとなった。この個人差は、筋肉の代謝・循環機能の影響を受けると予想されるが不明である。中でも、血管の拡張・収縮といった循環機能との関連性について解明できれば、運動中の血流調節の仕組みの理解に繋がり、スポーツやリハビリに応用できる可能性が高い。本研究では、血管の拡張・収縮機能に着目して筋肉レベルの酸素供給利用能力の個人差を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、試作した下半身陰圧負荷装置を用いて0, 10, 20, 30mmHgの下半身陰圧をかけた際の前腕部における総酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度を測定し、陰圧の大きさに対する総酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度の変化速度とランプ負荷による自転車運動時の脱酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度の増加速度について予備実験を実施した。対象者は健常な成人男性6名であった。全ての対象者は、下半身陰圧負荷装置を用いて0, 10, 20, 30mmHgの下半身陰圧をそれぞれ3分間実施し、深指屈筋における総酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度を測定した。また、下半身陰圧とは異なる日に自転車エルゴメーターを用いたランプ負荷(20W/min)による漸増負荷運動試験を実施し、肺酸素摂取量および外側広筋における脱酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度を測定した。その結果、圧の大きさに対する総酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度の変化速度とランプ負荷による自転車運動時の脱酸素化ヘモグロビンミオグロビン濃度の増加速度の間に正の相関関係が観察された(r=0.648,対象者が少ないため無相関検定は実施せず)。ただし、試作した下半身陰圧負荷装置の気密性が目標よりやや不足していたため、この点についてはやや改良の必要が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
下半身陰圧負荷装置を用いた予備実験の後に、下半身陰圧負荷装置を用いた実験、ならびに血管内皮機能と脱酸素化応答の関連性に関する実験も遂行する予定でいたものの、対象者の感染症罹患により実験をスムーズに進めることができなかったため、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の状況に基づいて残る実験の遂行、および得られた結果の分析を進めていく。
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