Project/Area Number |
21K11525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
青木 健 山口大学, 教育学部, 准教授 (60332938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 哲 関西福祉大学, 教育学部, 教授 (80599217)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 運動遊び / 状況判断能力 / 攻略法を考える / 認知的なかかわり / 動きを考える / 動きの応用 / 動作の繋がり / 子どもの体力 / 昔遊びの応用 / 昔遊び |
Outline of Research at the Start |
本研究では幼少期の子どもを対象に幼稚園、保育園、こども園、小学校ならびに放課後児童クラブ等においても活用できる連続性のある体力・運動能力向上に繋がる陸上運動ならびに水中運動の要素も取り入れた運動遊びプログラム開発し、それらを実際に体系的に実施することによる効果を検証するとともに、それらの運動遊びプログラムの地域への普及を図ることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は幼少期の子どもを対象に幼稚園、保育園、こども園、小学校ならびに放課後児童クラブ等においても活用できる連続性のある体育・運動能力向上に繋がる陸上ならびに水中運動の要素も取り入れた運動や遊びのプログラムを開発し、それらを実際に体系的に実施することによる効果を検証するとともに、その各プログラムの現場への普及を図ることを目的とした。 研究3年次にあたる本年は、小学校でのボールゲームを行う際等に必要な状況判断能力の向上に繋がる運動プログラムを考案・実践し、その効果について検証を行なった。なお本研究ではこの状況判断能力を、視野を広く持ち周辺状況を認知し、その状況に応じた適切なプレイを意図して選択することができる能力と定め、ボールとのタイミングを合わせる<タイミング>・<相手との関係性>・パスコース等を見つける視野の広さ<パスコース・視野>の3つの能力に着目し、それぞれの向上が期待される運動プログラムを考案した。これらの効果の検証として、小学2年生を対象に、全6回の授業のうち2~5回目の計4回(1回の運動時間は40分程度)においてそれらのプログラムを段階的に実施した。授業の1回目および6回目に実施した運動能力測定における結果として、小学校低学年児童においても<タイミング>、<相手との関係性>、<パスコース・視野>能力に関する3つの測定全てでタイムや得点に有意な向上が認められた。これらのことから個人技能から他者とのかかわり方やスペース等に段階的に関心が向いていくプログラムを実施することで、運動時に必要な状況判断能力を向上させることができると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度より予定していた体系的な運動遊びの一つとして動的ストレッチ、体幹トレーニング等の動きを組み合わせた体操の開発ならびに普及促進のための教員研修や特別授業の実施については実施できている。一方、介入研究においては受け入れ先の学校園の状況等により、プログラムの実施が持ち越しとなっているプロジェクトがあった。そのため、幼児期から小学校高学年期までの発達段階と、水中・陸上での個人での運動能力ならびに集団で行う種目において必要となる能力をそれぞれ組み合わせたプロジェクトを、未だ体系的に実施できていないことから、進捗が遅れている状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、手具を用いた遊びや運動による個人技能の向上を目指したプロジェクトについては幼稚園児を対象に実施した。また個人における運動能力の向上を目指したプロジェクトについては小学校児童において実施した。一方、集団で行うような遊びやゲームにおいて必要とされる認知的な運動能力の向上を目指したプロジェクトについては、小学校児童においてのみしか行えていない。そこで、次年度については、①幼稚園児を対象に、集団で遊ぶ際に必要とされる認知的な運動能力の向上、および②小学生を対象により手具の操作を巧みに行いながらボールゲームを円滑に行う能力や連携の意識を向上させることのできる運動プログラムを考案・実践することで、体系的に成果をまとめることを目指す。
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