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小児期肥満早期介入の統合研究-動脈硬化性変化への介入と小児版特定健診の構築へ-

Research Project

Project/Area Number 21K11580
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

田久保 憲行  順天堂大学, 医学部, 准教授 (20306583)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清水 俊明  順天堂大学, 医学部, 教授 (30260889)
高橋 健  順天堂大学, 医学部, 教授 (70343481)
田久保 由美子  東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (20385470)
春名 英典  順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (00420860)
横山 美佐子  北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70439149)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Keywords小児肥満症 / 血管内皮機能 / 動脈硬化性変化 / 新体力テストと筋力 / 体組成と体脂肪量 / 小児版特定健康診査 / 多職種協働介入プログラム / 成長、肥満度曲線 / 小児肥満 / 体組成
Outline of Research at the Start

本研究では、「小児肥満症の合併症に対する統合研究-動脈硬化性変化の解明と社会への啓発を目指して」(17K01869)の継続的な研究として、小児肥満の健康リスクについて、糖質・脂質代謝異常や血管超音波検査、内臓脂肪等体組成測定値から、内臓脂肪蓄積や動脈硬化性変化の危険予測因子となり得るバイオマーカーを検討する。また平成28年度から学校検診で成長、肥満度曲線の導入が推奨されているが、その活用法や事後措置が明確化されていない。そこで小児肥満の健康リスクのバイオマーカーと、成長、肥満度曲線を基に小児版の特定健康診査を検討し、ハイリスク者の抽出と、動機づけ支援・積極的支援の保健指導のモデル構築を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は平成29年度~令和2年度研究課題「小児肥満症の合併症に対する統合研究-動脈硬化性変化の解明と社会への啓発を目指して-」(基盤研究(C))の継続的な研究として、引き続き対象数を増やし糖質・脂質代謝異常や血管内皮機能、さらに小児での検討が少ない内臓脂肪測定を実施し、内臓脂肪蓄積や早期動脈硬化性変化に対する危険予測因子となるバイオマーカーを明らかとすること、同時に基準となる健常小児の血管内皮機能や、内臓脂肪測定も検討することを目的とする。また文科省通達により、平成28年度から学校健診における成長曲線、肥満度曲線の積極的活用が推奨され、体格の経時的推移を把握できる一方で、その有効的な活用法は検討されていない。そこで本研究で明らかにする合併症リスクのバイオマーカーと成長、肥満度曲線を基に小児版の特定健康診査を考案し、小児肥満のハイリスク者の抽出と保健指導のモデルの構築を目指す。令和3年度から引き続き血管内皮機能評価として、FMD法とEndo-PAT法による血管内皮機能の測定を、説明同意を得た肥満検診対象者並びに健常児で実施する。また小児版特定健康診査による小児肥満のハイリスク児も、説明同意を得た者を対象に前述したバイオマーカーの検討項目につき検査を実施する。従来から小児でも検討されてきたFMD法と、侵襲の少ない簡便な方法として用いるEndo-PAT法に相関関係を認めるか検討し、小児での血管内皮機能の指標としてEndo-PAT法の有用性の検証と、基準となる健常児のデータの蓄積を目指す。また小児における体脂肪量や筋肉量の検討も少なく、年齢、性別の測定値を蓄積し検討するため、相模原市内の小学校をモデル校として選定し全校児童を対象に体組成測定を実施する。これらデータをもとに小児肥満での生化学的項目や血管内皮機能と、除脂肪量や内臓脂肪など体組成との関連性につき統計学的解析をすすめる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

令和3年度から引き続き早期動脈硬化性変化を捉える指標である血管内皮機能評価として、FMD法とEndo-PAT法による血管内皮機能の測定を、説明同意を得た肥満検診対象者並びに健常児で実施し、従来から小児でも検討されてきたFMD法と、侵襲の少ない簡便な方法として用いるEndo-PAT法に相関関係を認めるか検討した。小児での血管内皮機能の指標としてEndo-PAT法の有用性の検証と、基準となる健常児の年齢別、性別データの蓄積を目指し検討してきたが、いまだ対象数が少ないことが問題として挙げられる。また体組成測定をもとに、除脂肪量や内臓脂肪と早期動脈硬化性変化との関連性につき統計学的解析をすすめているが、データの蓄積が不十分である。これら問題点の解決策として相模原市内の小学校をモデル校として選定し、全校児童を対象に測定する計画をすすめてきた。相模原市内の小学校1校を選定し、平成31年4月、令和1年5月、10月に、全学年約680名の体組成測定を実施して、データの集積を行った。同時に文科省の新体力テストの結果との関連解析を実施し、体脂肪量や筋肉量(除脂肪量)と、運動能力との関連につき解析中である。また血管内皮機能を測定した児についても、体組成測定のデータや新体力テストの結果と血管内皮機能のデータとの関連について解析中であるが、コロナウイルス感染症拡大により3密になる可能性を鑑み、令和2年度からこれら介入研究は実施できていない状況である。

Strategy for Future Research Activity

今後の取り組みとして、早期動脈硬化性変化のバイオマーカーや血管内皮機能、体組成との関連解析とともに、引き続き小児版特定健康診査と保健指導モデルの構築の検討を行う。また、行政主導で実施している児童生徒肥満児検診事業との連動を図るため、相模原市医師会の児童生徒肥満管理委員会の委員として参画している。
平成29年度のインタビューの検討から、学校現場では成長曲線の意義並びに使用上の課題、および小児肥満の対応への課題が可視化された。引き続きモデル校の養護教諭、校医、研究者で、成長曲線・肥満度曲線の専用ソフトの導入と小児肥満ハイリスク者のスクリーニング方法への応用につき検討している。学校健診の結果を基に、小児版特定保健指導として動機づけ支援および積極的支援対象者を抽出し、抽出した児について体育の授業や放課後の時間を利用して、学校内で実施する動機づけ支援の内容の具体的な項目を検討する。また、現在実施している介入プログラムを小児肥満のハイリスク者の積極的支援の一環として位置づけ、体組成や早期動脈硬化性変化を捉えるバイオマーカーと、文科省の新体力テストの結果を用いつつ個々の児に合わせた支援の内容の改良を試みる。現在までに同じ肥満度であっても、体組成における筋肉量(除脂肪量)の相違から運動能力には有意な差が生じており、体脂肪量の違いから血管内皮機能などバイオマーカーにも差が認められる結果を得ている。これら結果から、肥満度のみの評価では小児肥満を正しく捉えることに限界がある可能性が示唆され、体組成測定を含めた多角的な評価が必要であると考えている。こうして学校保健事業と医療関係者との連携を図り、将来の生活習慣病ハイリスク者への支援体制を構築し、生活習慣病予防の必要性の啓発と実践に繋げてゆきたいと考える。医療経済的な観点からも、医療費削減に繋がる重要な課題のひとつと考え研究を推進したいと考える。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (8 results)

All 2023 2022

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (6 results) (of which Invited: 3 results)

  • [Journal Article] 子どもの肥満と2型糖尿病へのアプローチ2023

    • Author(s)
      田久保憲行
    • Journal Title

      月刊糖尿病ライフ

      Volume: 63 Pages: 33-37

    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Journal Article] 小児2型糖尿病へのアプローチ2022

    • Author(s)
      田久保憲行
    • Journal Title

      脂質栄養学

      Volume: 31 Pages: 55-68

    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 【思春期に問題となる小児疾患】思春期のⅠ型糖尿病  - 小児期のライフステージの特性からみた1型糖尿病の治療、療養支援について -2023

    • Author(s)
      田久保憲行
    • Organizer
      第42回日本思春期学会総会・学術集会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Invited
  • [Presentation] 糖・脂肪毒性はV-ATPaseの機能を阻害し,分泌顆粒内酸性化を障害することでプロインスリンプロセシングを抑制する(2023

    • Author(s)
      滝口 真未, 飯田 雅, 三森 愛美, 春名 英典, 田久保 憲行, 綿田 裕孝, 清水 俊明
    • Organizer
      第126回日本小児科学会学術集会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] A pharmacological dose of imeglimin activates mitochondrial function and glucose-induced insulin secretion.2023

    • Author(s)
      Takiguchi Mami, Iida Hitoshi, Sammori Manami, Haruna Hidenori, Takubo Noriyuki, Shimizu Toshiaki, Watada Hirotaka
    • Organizer
      国際糖尿病連合西太平洋地区 (IDF-WPR) 会議
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] 我が国の小児肥満 肥満症に対する指導や診療実態解明のためのアンケート調査結果2023

    • Author(s)
      原 光彦, 花木 啓一, 長野 伸彦, 田久保 憲行, 堤 ちはる, 太田 百合子, 長谷川 智子, 青木 真智子, 野津 あきこ
    • Organizer
      第70回日本小児保健協会学術集会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] シンポジウム:Narrativeとして取り組む肥満症の治療(小児から高齢者まで) 「子どもの肥満とそれを取り巻く環境から、小児肥満の治 療を考える」2022

    • Author(s)
      田久保憲行
    • Organizer
      第42回日本肥満学会・第39回日本肥満症治療学会学術集会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Invited
  • [Presentation] 教育講演 : 「肥満、2 型糖尿病の栄養管理」2022

    • Author(s)
      田久保憲行
    • Organizer
      第 19 回日本小児栄養研究会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Invited

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Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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