毎日の食生活により徐々に蓄積される毒性終末糖化産物に対する除去機構の解明
Project/Area Number |
21K11583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
坂井 亜紀子 (逆井 亜紀子 / 坂井亜紀子) 金沢医科大学, 総合医学研究所, 准教授 (60570059)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 生活習慣病 / 終末糖化産物 (AGEs) / 毒性AGEs / TAGE / 非アルコール性脂肪肝炎 / AGEs / 毒性終末糖化産物 / オートファジー / プロテアソーム |
Outline of Research at the Start |
我々の毎日の食生活においては、糖を摂取しても肝臓への糖の取り込みは一時的であり、次の摂食時まで糖濃度が上昇することはない。ところが近年の生活習慣の欧米化、ブドウ糖や果糖の過剰摂取などの食生活により、肝臓への過剰な糖の流入による糖負荷に暴露される機会が増えている。糖の過剰摂取後、短時間でも形成される毒性終末糖化産物(TAGE)は、糖の摂取のたびに徐々に蓄積し、最終的に細胞死を引き起こしうると考えられる。TAGEの蓄積は様々な生活習慣病と相関するために、疾患原因の一つと考えられる。そこでTAGE分解機構を解明することによって、疾患リスクを抑えることを目指し、研究をすすめる。
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Outline of Annual Research Achievements |
糖の摂取により体内に蓄積される終末糖化産物 (Advanced Glycation End-products : AGEs) は様々な生活習慣病の発症や進展を引き起こす原因物質の一つであることが明らかとなってきた。研究代表者はAGEsのなかでも、ヒト臨床検体において生活習慣病の発症や進展と最も強い相関関係を示す毒性AGEs (Toxic AGEs : TAGE) に着目し、これまでに強い細胞毒性作用を明らかにしてきた。TAGEは短時間で形成されることから食事のたびに徐々に蓄積され細胞機能を損なうと考えられるが、疾患への強い関与が示唆されるのにも関わらず、その除去機構については未だ解析されていない。そこで本研究では、日々の生活の中で蓄積されるTAGEを分解する機構を明らかにすることを目的とした。 令和5年度ではTAGE修飾された蛋白質の分解挙動を解析するための実験系の作成を試みた。TAGE化は様々な蛋白質で引き起こされるが、TAGE分解への影響を解析するためには、細胞内でのTAGEの挙動を簡便に観察することが必要である。そこで、蛍光標識を行ったBSAを細胞内に導入し、その後の分解挙動を、蛍光強度を指標とする実験系の考案を行った。 蛍光標識されたBSAは試験管内においてはTAGE前駆体処理により、AGEs構造に特徴的な高分子架橋を形成する。さらに、細胞内に導入した蛍光標識を行ったBSAは時間経過とともに分解されて蛍光強度が低下するが、TAGE前駆体を処理した細胞ではその分解が抑制されることが示唆される結果を得た。これらの解析から、細胞内におけるTAGE形成とその分解挙動を解析するための新たな実験系となることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(30 results)