乳幼児期から高齢期までのシームレスな排便支援モデルの構築と社会実装
Project/Area Number |
21K11653
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University (2023) Dokkyo Medical University (2021-2022) |
Principal Investigator |
高橋 競 東京医科歯科大学, 統合研究機構, URA (60719326)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小橋 元 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
吉原 重美 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80220713)
飯島 勝矢 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00334384)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 排泄 / トイレ / 便秘 / アクションリサーチ / 過敏性腸症候群 |
Outline of Research at the Start |
乳幼児期から高齢期までの各ライフステージには、それぞれ特有の排便問題がある。私たちはこれまで、主に高齢期における排尿問題に関する研究を行ってきた。その結果、ポピュレーション・アプローチに基づく排尿問題対策を実施する必要性を見出した。 本研究では、対象を排尿から排便へ、高齢者から全世代へと広げる。乳幼児期から高齢期までのライフステージ毎の排便支援要因を可視化し、生涯を通した切れ目のない(シームレスな)排便支援モデルを構築することを目的とする。さらに、ポピュレーション・アプローチの考え方を参考にしながら、研究結果に基づいた健康教育活動を実施し、構築したモデルの社会実装を試みる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳幼児期から高齢期までのライフステージ毎の排便支援要因を可視化し、生涯を通した切れ目のない(シームレスな)排便支援モデルを構築することを目的とする。さらに、ポピュレーション・アプローチの考え方を参考にしながら、研究結果に基づいた健康教育活動を実施し、構築したモデルの社会実装を試みる。 研究期間内に、ライフステージ毎の排便支援要因の可視化(乳幼児期の便秘、学童期のトイレ利用、成人期の過敏性腸症候群、高齢期の便秘)、乳幼児期から高齢期までのシームレスな排便支援モデルの構築、排便支援モデルの社会実装を行う。 今年度は、学童期のトイレ・排便問題の可視化に注力した。まず、研究協力者が全国の小学校を対象に実施した「学校トイレに関するアンケート調査」のデータ(806件)を用い、便器やトイレの床の種類と児童が排便を我慢する割合の関連についての分析を行った。結果、便器の種類が和式もしくは和式が多い学校や、トイレの床が湿式もしくは湿式が多い学校では、児童が排便を我慢する割合が有意に高く、学校のトイレ環境が学童期の排便問題に影響する可能性を見出した。さらに、研究協力者が全国の小中学生を対象に実施した排便に関する大規模調査のデータ(小学生11996名、中学生1188名)を用い、便秘(排便の日数や便の固さ)の関連因子を探索した。小学生、中学生ともに、朝食を毎日食べない(1週間に6日以下)児童の排便回数は有意に少なく、食習慣による便秘への影響が示唆された結果を得た。 学童期の研究結果を、これまでの乳幼児期、成人期、高齢期の排便問題の研究結果とあわせ、ライフステージごとの排便問題の可視化及び乳幼児期から高齢期までのシームレスな支援モデルの検討を行った。また、健康教育活動を含む全ての研究結果を整理統合し、ポピュレーション・アプローチの考え方に基づく排便支援の社会実装に使用可能な教材の作成を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学童期の排便問題について、大規模調査のデータを含む複数のデータセットを用いたため、データの整理と分析に想定していたよりも多くの時間がかかった。その結果、乳幼児期、成人期、高齢期の研究結果のまとめと全研究結果の整理統合、教材の作成を予定通り進めることができず、研究全体の進捗がやや遅れることとなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
乳幼児期、学童期、成人期、高齢期のライフステージ毎の排便問題と支援要因に関する研究結果をまとめ、成果を発信する。また、全ての研究結果を整理統合し、乳幼児期から高齢期までのシームレスな排便支援モデルの構築と、ポピュレーション・アプローチの考え方に基づく排便支援の社会実装に使用可能な教材の作成を継続する。
|
Report
(3 results)
Research Products
(11 results)