サルコペニア嚥下機能低下高齢者口腔栄養双方向プログラムの実証研究
Project/Area Number |
21K11687
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
|
Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
永井 徹 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (90726621)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮岡 洋三 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員教授 (10134941)
伊藤 加代子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80401735)
岩森 大 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (90339961)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | サルコぺニア / 摂食嚥下機能 / 地域高齢者 / 摂食嚥下障害 |
Outline of Research at the Start |
加齢に伴う諸臓器の機能低下を基盤としたサルコペニア(高齢期にみられる骨格筋量や骨格筋力の低下)は、健康上の不安を大きくする。そのため、高齢者の特性を踏まえた支援が必要とされており、わが国の急激な高齢化に伴って対策が急務となっている。サルコペニアは日常生活活動の低下、転倒・骨折との関連が明らかにされているが、近年、嚥下障害との関連が注目を集めている。本研究の目的は、地域高齢者における誤嚥性肺炎や低栄養の予防対策の確立である。目的を達成するために地域高齢者におけるサルコペニア性嚥下機能低下の実態調査を行う。さらに、集学的アプローチによる介入と在宅における口腔と栄養双方向の実践プログラムを構築する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、地域公民館において、同意が得られた65歳以上の高齢者に対して、自宅で実践可能なサルコペニア嚥下機能低下予防プログラムを提案した。栄養、身体活動および嚥下筋維持訓練のプログラム内容の説明を行い、作成したDVDを配布して自宅での実践を促した。ベースライン調査と6か月後調査の2回ともに参加した高齢女性21名を対象として、MNA-SFスコア、握力、下腿周囲長、最大舌圧を比較した。栄養状態はMNA-SFを用い、握力はデジタル握力計T.K.K.5401GRIP-D(竹井機器工業株式会社)により測定した。下腿周囲長は座位においてメジャーで測定した。舌圧はJMS舌圧測定器(ジェイ・エム・エス)を用いて最大舌圧を評価した。 今回の調査で得られた結果は下記のとおりである。 平均年齢は77.6±5.6歳であり、ベースライン調査における中央値(25,75パーセンタイル)はそれぞれMNA-SFスコア 13.0点(12.0, 13.0)、握力 22.6kg(21.2, 24.3)、下腿周囲長 32.7cm(31.0, 34.9)、最大舌圧31.1kPa (27.2, 37.4)であった。6か月後は、MNA-SFスコア 13.0点(12.0, 13.0)、握力 21.8kg(20.1, 24.3)、下腿周囲長 33.0cm (31.0, 34.5)、最大舌圧31.5kPa (28.3, 35.8)であり、いずれも有意な低下は認められなかった。ベースラインにおいて最大舌圧が30kPa未満であった8名においては、ベースライン時の最大舌圧26.6kPa (24.3, 28.4)から6か月後には29.7kPa (27.6, 32.8)と改善が認められた。今後、サルコペニア性嚥下機能低下が危惧される地域高齢者に対する介入を進めていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度の目標はサルコペニア性嚥下機能低下予防プログラムの検討、作成及び実施であった。新型コロナウイルス感染症流行下における実施であったことから予定が中止され、対象者が少数であったが、日時の再調整によっておおむね順調である。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染状況によっては中断や日時の再調整が危惧される。 2023年度は地域在住高齢者に対してプログラムを実施し、モニタリングを継続する予定である。実施にあたり、地域高齢者の健康状態を最優先に考えている。公民館担当者と協力して安全な実施方法を検討して遂行したいと考えている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)