持続的なストレスによって生じる疼痛と疲労に対するヘルスプロモーションの構築
Project/Area Number |
21K11688
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
安井 正佐也 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (10723695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐生 寿美子 (瀬尾寿美子) 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (70311529)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ATF3 / ミクログリア / TrkC / 筋紡錘 / 運動終板 / ストレス / 疼痛 / 固有感覚ニューロン / 関節位置覚 / 疲労 |
Outline of Research at the Start |
ストレスは腰痛や肩こりのような「疲労」と「疼痛」をセットで生じるがそのメカニズムは不明である。基礎研究では、障害された神経のみ蛍光標識されるトランスジェニックマウスを用いて反射弓を形成する固有感覚神経と運動神経の障害を調査し、ストレスによる疼痛と疲労の発生メカニズムを解明する。また、臨床研究では、慢性疲労症候群や線維筋痛症患者における固有感覚障害の有無についても評価を行い、治療法の開発にも取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
基礎研究部門において,本年度は,障害/過活動が生じた神経細胞特異的にミトコンドリアがGFP蛍光標識されるトランスジェニックマウス(Tgマウス)を用いて,Repeated Cold Stress モデル(RCSモデル)を作製し,昨年度よりもさらに広範囲な組織学的解析を行った.得られた組織像を用いて定量解析を行った.その結果,脊髄後角および前角において活性化したミクログリア数が有意に増加していた.前角で見られた活性化ミクログリアはGFP陽性運動ニューロンの周囲に認められた.DRGにおいて,ストレス期間の日数が増えるごとに有意なATF3発現数の増加が認められた.さらにATF3陽性DRGニューロンの約80%にGPF発現が認められた.GFP陽性DRGニューロンの約45%はTrkC,約30%がTrkB,約15%がTrkA陽性ニューロンであった.末梢神経を解析したところ,足底の筋の運動終板および筋紡錘にGFP発現した神経線維が認められた.また,延髄薄束核にGFP発現が認められた. 臨床研究部門では,線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎の診断を受けている患者に対して治療期間中の変化が得られたところで改めて固有感覚検査(関節位置覚検査)を実施する予定であったがコロナ禍ということもあり思ったような症状の改善を認める症例がいなかったため,検査を実施することができなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基礎研究部門では予定通り進展しているが,臨床研究部門では線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎の診断を受けている患者に対して治療期間中の変化が得られたところで改めて固有感覚検査(関節位置覚検査)を実施する予定であったがコロナ禍ということもあり思ったような症状の改善を認める症例がいなかったため,検査を実施することができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方法は,基礎研究部門では,組織学的評価として交感神経節を採取し、免疫組織化学的手法を用いて形態学的解析を行う。その後,交感神経の関与があれば,薬理学的評価を行う.また,ミクログリアの活性化が疼痛に関与しているかどうかについても薬理学的実験を実施する予定である.臨床研究部門では引き続き症例数を増やして同様の測定を実施する.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)