Project/Area Number |
21K11730
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 里加子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (10508039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 康至 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70303948)
原野 かおり 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (00390253)
國澤 純 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, センター長 (80376615)
弓岡 仁美 大阪成蹊短期大学, 栄養学科, 准教授 (30781025)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 低栄養 / 腸内細菌叢 / 高齢者 / 発酵食品 / たんぱく質・エネルギー低栄養(PEM) / たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM) / たんぱく質・エネルギー低栄養 |
Outline of Research at the Start |
超高齢化社会を迎えた我が国では、要介護状態の在宅高齢者のうち30~40%がたんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM)にあるといわれ、フレイルティ・サイクルの枢要をなしている。近年、マラウイの小児で低栄養の発症に特定の腸内細菌叢が関連すると報告されたが、日本人を対象とした研究は少ない。そこで本研究では、1)日本人を対象にPEMと関連する腸内細菌叢の探索、2)食事介入試験による腸内細菌叢変化とPEM予防効果の検証、3)PEM発症患者の糞便微生物叢移植がマウスの栄養状態に与える影響の評価を行い、糞便検査や食品による腸内細菌叢改善により、PEM予防法や治療法の開発に繋げる知見を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,日本人高齢者のPEM発症と関連する腸内細菌叢のパターンを解明し,PEM発症の新規のメカニズムを明らかにすることである.また,食事による腸内細菌叢の改善によって,PEM発症予防につなげる知見を得ることを試みる. 昨年度までに,入所高齢者を対象に横断研究を実施し,栄養状態をはじめ身体状況や血液検査,排便状況,食事調査,免疫機能を調査し,腸内細菌叢や代謝産物などの分析を行った,高齢者のPEMのリスク評価の手法として報告されている高齢者栄養評価指標 (Geriatric Nutritional Risk Index; GNRI)を用いてPEMのリスクについて検討し,栄養状態と関連が示唆される腸内細菌を含む因子について確認している. それらの因子に着目して,発酵試験食品を用いたクロスオーバー介入試験を実施し,入所高齢者を対象として発酵試験食品による栄養状態と腸内細菌叢への影響と,併せて腸内細菌叢のパターン毎に試験食品に対する栄養状態改善効果に違いがみられるかについて検証を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高齢者を対象とした横断研究と発酵試験食品を用いたクロスオーバー介入試験を実施し,ヒトを対象とした検討については進めることができている.クロスオーバー介入試験について,現段階で介入群と対照群で各40名の協力者を得ることができたが,目標サンプルサイズの各群50名までには至っていない.そのため2024年度にも更に別の高齢者施設でクロスオーバー介入試験を実施を予定しているため,ノトバイオティックマウスを用いた検討について遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
ヒトを対象とした横断研究の分析を進めていく中で,低レベルの炎症が高齢者の栄養状態に大きく影響を与えることが示唆された.そのため,ヒト試験について追加分析し,低レベルの炎症状態での腸内細菌の特徴や,対象者から得られた血清や糞便のサンプルを用いて,炎症との関連が報告されている腸の透過性や腐敗産物についても調査し分析を行う予定である.
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