車載計算リソースを利用するセキュア分散処理フレームワークの研究
Project/Area Number |
21K11877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 60060:Information network-related
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
水野 忠則 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (80252162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中條 直也 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (30394498)
内藤 克浩 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (80378314)
梶 克彦 愛知工業大学, 情報科学部, 准教授 (40466412)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 自動車システム / 分散処理 / オーバレイネットワーク / セキュリティ / 仮想化技術 / 車載計算リソース / フレームワーク |
Outline of Research at the Start |
本研究では、自動運転機能を持つ高い計算性能を持つ自動車システムに着目し、自動車システムの車載計算リソースを他システムから安全かつ有効に利用可能な分散処理フレームワークの研究を行う。目的を実現するためには、自動車システムの車載計算リソースと他システムの計算リソースをセキュアなネットワークによりシームレスに接続する必要があることから、新たなオーバーレイネットワーク技術を確立する。また、自動車システムの性能に影響を与えることを防ぎつつ、他システムのジョブを計算するためには、ジョブを適切に分散するリソース管理手法も不可欠であることから、車載計算リソースを活用する分散処理フレームワーク技術を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自動運転で利用される車両には高度な計算資源が搭載されることに着目したものであり、自動運転機能を利用していない場合などの利用されていない余剰計算資源を社会で効率的に活用することを目指した研究である。この目的を達成するためには、車両を相互に安全に接続するネットワーク技術と、さまざまな環境においても計算を実行可能な分散処理技術の実現が不可欠である。本研究では、ネットワーク技術と分散処理技術を分散処理フレームワークとして捉えて実現を目指して研究を進めている。本年度は特にネットワーク技術の汎用性を拡張を目指して研究を進めてきており、分散処理を実現するデバイスとネットワーク技術を分離するためのネットワークアダプタの設計と開発を進めてきた。開発したネットワークアダプタを利用することにより、分散処理を実現するデバイス自体には新たなネットワーク機能を実装する必要がなくなることから、さまざまなデバイスを容易に安全に相互接続が可能となる。また、分散処理技術の研究としては、車載システムでは、さまざまなハードウェアが処理デバイスとして採用する可能性があることから、処理を行うプログラムとハードウェアの依存関係を可能な限り減らす試みが必要と考えている。そこで、処理プログラムを直接デバイス上で実行するのではなく、デバイス上に構築する仮想計算機環境上で実行を行うシステムの設計と開発を進めている。 これらの成果は、国内学会及び国際会議での発表を通して、研究成果の公表を実施した。 次年度は引き続き、各大別テーマを推進することにより、各テーマの基盤技術の洗練をはかっていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点では、分散処理技術に関する概念実証もオーバレイネットワークに関する概念実証も進めることができており、実機を想定した性能評価なども実現しつつ あるため、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
分散処理技術に関するテーマでは、仮想環境上で動作する処理サービスの設計手法についての検討も必要であり、特に処理サービス間の柔軟な連携手法についての研究を進める予定である。また、ネットワーク技術に関するテーマでは、直接通信に利用される仮想IPがIPv4をベースとして概念実証を行なっていることから、IPv6も含めた実証システムの拡張を予定している。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)