インクルーシブな社会形成を促すインタラクティブメディアと体験デザインの開発
Project/Area Number |
21K12201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62040:Entertainment and game informatics-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
望月 茂徳 立命館大学, 映像学部, 准教授 (00454504)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | インタラクティブメディア / 障害者芸術支援 / インクルーシブデザイン / 障害者 / ユーザーインターフェース / 情報デザイン / 体験デザイン |
Outline of Research at the Start |
本研究では、社会における「身体のバリア」「意識のバリア」を取り除く、障害者や高齢者のための創造的な包摂的なインタラクティブメディアデバイス開発と体験デザインの検証を行う。工学的なデバイス開発アプローチとそれを体験へと組み込むデザイン学的アプローチを複合させ、国内外の高齢者・障害者ケアを行うNPO法人や当事者家族らで構成される市民団体、大学と連携しながら、持続的で包摂的なケア支援のための創造的なインタラクティブメディアの展望と課題を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、人を惹きつけ、参加や関係構築を促すインタラクティブメディア技術が、障害のある人々における創造的な活動への参加をどのように促進するかを着眼点し、持続的で包摂的な社会形成を即すために、「身体的なバリア」だけでなく健常者も含めた「意識 のバリア」を取り除く、創造的なインタラクティブメディアと体験デザインの開発とその検証を行うことを目的としている。 令和4年度においては、過年度よりインクルーシブなテクノロジーデザイン開発と障害のある芸術家コミュニティの支援について共同研究を進めてきている実績のあるRMIT大学の共同研究者らとの国際的な共同研究を行った。具体的には、2022年10月13日から15日において、オーストラリア・メルボルンで開催された芸術祭での発表を行った。この芸術祭はThe Big Anxiety Festivalと呼ばれ、芸術家、学術研究者、科学者、福祉従事者からなる専門家と市民によって先進的なメンタルヘルスケアの取組について交流する機会ともなっている。コロナ禍から緩和と向かう社会状況の変化を踏まえ、人やコミュニティが出会い共に創作を行うためにオンラインや映像技術の変革をどう活用していくかを模索するため、3D映像キャプチャー技術に着目した対面とのハイブリッド型舞台演出を試みた。対面とオンラインのハイブリッド形式という放送通信によるコミュニケーションの拡大をもたらしているが、もともとアクセシビリティに課題があった障害者やそれを支援する芸術分野の関係者にとって、コミュニティアート活動の重要な選択肢であり続けるためにどのようなプラットフォームの可能性があるか検討を行った。また、これを踏まえ、神奈川県を拠点とする障害者芸術活動支援NPOとのヒアリングや公開ディスカッション等を行い、関連する課題についての知見も得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度に向けた具体的な共同研究について計画を立てていくことができ始めている状況である。以上により、新型コロナウィルス感染症拡大の影響は依然大きいものの、これまでのコロナ禍での共同研究の蓄積や経験を踏まえ、若干の遅れもないとは言えないが、概ね順調に研究を進めている状況と言える。研究協力団体や共同研究者へのヒアリングや議論についてはオンラインネットワークを活用した方法を中心に行った。一方で、国際的な往来に比べ、現地国内での緩和は一層進展が見られたため、現地協力者との対面活動を並行したハイブリッド型の共同研究活動を進めることができた。以上により、新型コロナウィルス感染症拡大の影響は依然大きいものの、これまでのコロナ禍での共同研究の蓄積や経験を踏まえ、若干の遅れもないとは言えないが、概ね順調に研究を進めている状況と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の進め方として令和5年度においては、過年度よりインクルーシブなテクノロジーデザイン開発と障害のある芸術家コミュニティの支援について共同研究を進めてきている実績のあるRMIT大学の共同研究者らとの国際的な共同研究を進めていくことを主な柱とする。具体的な目標としては、令和4年に実施したオーストラリア、メルボルンを拠点に行われる障害者に着目した芸術祭の出展を題材とした障害のある芸術家コミュニティに対して芸術活動を支援するテクノロジー開発と実装、および検証について学術発表を行うことを検討する。また、新型コロナウイルス感染症に対する世界的な緩和や制限の撤廃が見込まれるため、対面での国際的な共同研究活動も検討していくこととする。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)