The Lifetime of Okinawan women who married Filipino soldiers and civilians after the war.
Project/Area Number |
21K12433
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
下地 紀靖 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (20634819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐和田 重信 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (00614455)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | フィリピン人軍人 / 沖縄女性 / フィリピン軍属 / 移動 / 婚姻 / フィリピン人妻 / 移民 / アジア・太平洋戦争 / 太平洋戦争 / 戦後 / フィリピン軍人・軍属 |
Outline of Research at the Start |
移民研究の研究対象は、移民政策を背景とした開拓や出稼ぎを目的とした集団移民を対象とした研究が蓄積され、その解明において成果を残してきた。近年私は、戦後沖縄からフィリピンへ移動した花嫁移民に注目しフィリピンでの定着要因について追究してきた。その移住の形態は集団でなく「個」としての移動だが、その事由においては、沖縄戦後史と深く関与し、特異的でその共通点も多く、同質性を有する「移民」の集団である。 本研究では、これまでの研究成果を発展させ、沖縄からフィリピンへ渡った女性個々の生涯の生き様・歩みの詳細な聞き取りを通して、沖縄からフィリピンに渡った女性たちの実態や生涯を体系化することを目的にしている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦後の沖縄の混乱期にあって米軍統治下で米軍に従事していたフィリピン人と婚姻後、フィリピンに渡った沖縄女性たちを研究対象としている。研究目的として、沖縄女性たちのフィリピンへの移動前後の状況、そしてフィリピンへの移動の実態を、文字資料と体験者の証言を用いてその特質を明らかにすることである。初年度は、仮の章立てを行い、論文における仮の構成を作成し、主に文献資料、公文書、女性たちの証言の分析による、その沖縄女性たちがフィリピン人男性と出会い、沖縄で生活する歴史的な背景について明らかにしてきた。 フィリピン人の夫との婚姻を決めた理由について、「なぜ、結婚の相手に沖縄の男性を選択せず、フィリピン人の男性を選択したのか」とたずねたところ、個人の心情の問題もあり、「そうね」「なんでかね」「やさしいではあったさね」など確信的な言葉はなく、口ごもったり、その質問から発言を避けたりするような対象者も多く、プライバシーの問題でもあり、追及することはできなかった。フィリピン人の夫との婚姻を決めた理由については、基地内での職場環境において知り合い、お互いの恋愛関係のもとに結婚に至ったケースが多い。しかし、それがすべてではなく、当時の米軍支配下における、米国人、フィリピン人と琉球人との経済及び生活格差が多少なりとも影響し、結婚の決断に至ったケースがあることも否定できない。 現在フィリピンでの生活では、フィリピン移住後の戸惑い、生活、沖縄県人どおしとの繋がりなどについて聞き取りを進めている。また、沖縄が日本に復帰したあと帰住する女性もおりその生活面での特徴について調査を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度~2年度は、沖縄県内の資料及び聞き取りによる分析により、その歴史的な背景について明らかにしてきた。具体的には、沖縄における米軍支配の状況とフィリピンからの軍人及び軍属の流入の経緯とその社会背景については、関連資料を収集し、フィリピン人男性が米軍の要請に応じて沖縄に来ることになった経緯と沖縄での労働環境とその変遷、フィリピンへ帰還するに至った経緯について、米軍による政策との関係性をもとに検証を進めある程度の蓄積と沖縄県内に住む対象の聞き取り調査を行ってきた。新型コロナ感染症による現地、フィリピンの調査、活動制限とフィリピン渡航不可能な状態が続き、ようやく、2023年3月より、現地調査に着手し始めている状態であり、現地沖縄女性たち及び、関係者よりの資料、聞き取りが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
ようやく、2023年3月より、現地調査に着手し始めている。今後現地調査を行いながら、これまでの資料調査を突き合わせながら、対象のフィリピンでの生活の状況について考察していきたい。フィリピンでの生活では、「フィリピンでの生活における同化と異化」「フィリピンでの生活における保健医療での問題」「沖縄県人会の設立の経緯について」などを研究の中心に生活の実態を記述していきたい。 また、これまでのの証言を分析するとともに証言集としての刊行を目指しながら、沖縄女性たちの生きてきた軌跡を追いながら、フィリピンに渡った沖縄女性たちの実態解明と証言につなげていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)