南丹地域の歴史史料を活用した地域文化の発信と継承に関する研究
Project/Area Number |
21K12468
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
川端 泰幸 大谷大学, 文学部, 准教授 (20410970)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 歴史 / 観光 / 地域史料 / 伝承 / 史料活用 / 歴史と観光 / 由緒 / 地域アイデンティテイ / 丹波 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、京都府北部の南丹地域を主たるフィールドとして、神社・仏閣などに伝来した古文書などの歴史史料を調査し、観光や地域共同体活性化などに寄与する資源として活用することを目的としている。その際、一次史料からわかる事実はもとより、由緒や伝承など、その地に伝えられてきた歴史的記憶「共同体の物語」を重視し、史料に裏打ちされた歴史像を見出し、現地のエコミュージアム(フィールドミュージアム)活動などに寄与することをめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、京都府北西部に位置する南丹地域の歴史史料を活用した地域文化の発信と継承に関する研究を進めることを目的としている。当該地域は、新型コロナウィルス感染症流行前まで、海外から多くの観光客が訪れており、森の京都として、その景観などの魅力を発信していた。本研究ではそうした現在ある景観などに加えて、地域に残された歴史史料を発掘し、地域振興に活用することを目的としている。 2022年度の前半は、2021年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症対策のため、現地での調査などを行うことができなかったが、2021年度に着手していた南丹地域の寺社所蔵史料の写真画像をもとに、翻刻作業を進めることができた。特に重点的に進めたのは、旧園部藩の崇敬を集めた生身天満宮所蔵史料の翻刻・解読作業である。そのなかで注目されるのは、園部藩が藩を挙げて援助した生身天満宮の祭礼に関する史料であった。祭礼奉行という役職についた園部藩の重臣が記した祭礼記録類の翻刻を進めることができた。これによって、今後、祭礼の再現などにおいても活用されることが見込まれる。 また、12月以降には、現地調査を実施することができた。南丹市日吉町の寺院に所蔵される位牌などの調査をおこない、当該地域における前近代のイエのあり方は、先祖祭祀のあり方について手がかりを得られた。当該寺院史料については、引き続き進めており、2023年度も引き続き調査を実施する予定である。地名辞書などにおいてもほとんどその歴史が明らかでない地域の様相を知ることができる可能性を感じている。なお、2022年12月におこなった位牌などの史料調査については、その調査内容を南丹市に報告し、防犯カメラの設置などを進める当該地域の活動に寄与することができた。新型コロナウィルス感染症の対策レベルも変わってきているいま、今後の当該地域の観光資源活用に寄与すべく、調査・研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度の前半は、新型コロナウィルス感染症対策などのため、調査を進めることができなかったが、その間は、画像などをもとに史料翻刻を進めた。そして2022年12月以降、ようやくに2回にわたる現地での史料調査をおこなうことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はすでに2022年末から着手している現地調査を本格化させて実施する予定である。それと並行して、現在着手中の史料翻刻に継続して取り組むとともに、各史料の内容分析により重点をおいて、地域の歴史像を構築することに取り組んでいく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)