Project/Area Number |
21K12508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80030:Gender studies-related
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
森木 美恵 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (00552340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 祥子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70451771)
赤川 学 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10273062)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 生殖行動 / 独身男性 / 日本人 / セクシュアリティ / 二重性 / フォーカスグループ / zoom / 低出生 / 生殖補助医療 / 男性 / 性行動 / 性行動意識 / 質的検証 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、低出生率や不妊問題など生殖が関わる問題を背景に日本人男性(20代から40代)のセクシュアリティと生殖行動を質的に検証する。女性の妊孕力については研究の蓄積があるが、生殖の一端を担う男性の性行動意識を精査したものは乏しい。特に、単独で行う性行動と相手を伴う性交渉がどのように振り分けられているかについてフォーカスグループディスカッションの手法を用いて探求する。また、性交渉の相手についてもその多様性に着目して現代日本における性行動の社会・文化的意味を検討する。今まで可視化されていない男性の認識を明らかにすることで、女性が抱える生殖医療の問題を再考する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は課題最終年度であるため、成果物を書籍の形で公表予定であった。しかし、本務校での計画外の業務が発生したため成果物の完成に遅れが生じ、2024年度に課題を継続する運びとなった。成果物は完成までには残念ながら至らなかったが、しかしながら進捗としては確実に進んでいる。英文の校閲を数度にわたり実施したことも成果のひとつである。初稿は完成し、現在第一稿の修正作業中であり、文献目録の不備確認など最終段階である。また、社会の動きが激しい分野でもあるため、最新の情報を時間が許す限り取り入れることができるように新規出版物も積極的に取り入れるべくアンテナを張っている。 さらに、本課題の主なデータは、フォーカスグループによるインタビューデータである。質的データの分析手法にはいろいろなものがあるが、そのなかの質的統合法(KJ法)は、近年学際領域における有用性が再認識されている手法である。2023年度は、研究分担者と共に質的統合法の研究会に参加するなどして分析手法のブラッシュアップも行った。その成果は、別途本課題により生み出されたデータを使用して論文として発表される予定である。 よって、当初の計画よりは1年伸びることになるが、2024年度中には確実に最終成果物が発表でき、分析手法としても別途の成果物も出すことができる予定であり、全体としては十分な研究実績になると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
課題最終年度を予定していた2023年度は成果物として出版物を作成予定であったが、最初の計画にはなかった本務校での役職業務を務めることになったため、課題進行に遅れが生じた。しかし、成果物公表の準備は進んではいるので2024年度中には完成予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2024年度前半は最終成果物の修正を終わらせ最終形態を完成させることを一番大きな目的とする。後半については、質的統合法のさらなる普及を念頭に本データを使用して論文を発表することを含め、より精度の高い質的データ分析を模索したい。
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