Project/Area Number |
21K12516
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80030:Gender studies-related
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
須藤 瑞代 京都産業大学, 国際関係学部, 准教授 (70844687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 眞紀子 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (00364208)
石川 照子 大妻女子大学, 比較文化学部, 教授 (50316907)
姚 毅 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 客員研究員 (80534726)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | ジェンダー / 近代史 / 中国史 / 女性史 / 日中関係史 / 竹中繁 / 東京朝日新聞 / 女性運動 / 日中関係 / 近代 / 中国 / 日本 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日中関係の悪化から距離をとり、改善の道を探ろうとする1920~40年代の女性たちの動きを、「月曜クラブ」と「一土会」という2つの会の活動を中心に考察する。この2つの会は、東京朝日新聞社初の 女性記者・竹中繁が主催した女性のみで構成された研究会で、中国との関係改善を女性によって成し遂げようとする意識が醸成され、積極的な活動が行われていた。本研究はこうした点に着目し、彼女たちの活動の意義と限界を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日中関係の悪化から距離をとり、改善の道を探ろうとする1920~40年代の女性たちの動きを「非体制」の模索と位置づける。月曜クラブと一土会は、東京朝日新聞社初の女性記者・竹中繁(1875~1968年)が主催した女性のみで構成された研究会である。これらの会では、中国との関係改善を女性によって成し遂げようとする意識が醸成され、積極的な活動が行われていた。本研究は、これらの会のメンバーのうち、中国との関係においてとくに重要な役割を果たした竹中繁、加藤タカ(東京YWCA総幹事、1887~1979年)、田村俊子(文学者、戦時下の上海で華字雑誌刊行、1884~1945年)、高良とみ(米国で博士号取得、女性運動家、1896~1993年)、そして陳衡哲(中国初の女性大学教授、作家1893~1976年)の5人の活動に焦点をあて、彼女たちの活動の意義と限界を検証する。 2023年度は、①ZOOMおよび対面で論文集作成に向けた研究会を5回行い、②竹中繁資料の国立歴史民俗博物館への寄贈にむけた作業を行った。論文集は、9本の論文と資料編(月曜クラブ・一土会の記録ノートに注釈をつけたもの)によって構成される予定である。執筆予定者全員が2023年度中に構想発表及び中間発表を終了しており、2024年度にそれぞれ原稿を完成させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究活動開始時点からコロナの影響で資料収集等に影響が生じている。23年度は台湾の中央研究院近代史研究所などに資料収集に赴くことができたが、論文集作成および竹中繁資料の整理のための時間が十分取れなかったため、研究期間を1年延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、次の2点を目標として本研究課題を推進する予定である。 第一に、論文集の完成である。本来は2023年度が最終年度であったが、コロナ禍の影響で1年延長した。そのため、2024年度が最終年度となるため、成果としての論文集の完成を目指す。 第二に、竹中繁資料の国立歴史民俗博物館寄贈のために必要な調査・目録作成を行う。竹中繁資料には、月曜クラブ・一土会に関する基本資料が含まれるが、これまで個人蔵であったためほぼ未公開のままである。これらの資料は本研究課題にとって基盤となる一次資料を構成するものであり、その保存と公開に向けた準備を行う。
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