Snow-scape Design Methods for Snowy and Cold Latitudes
Project/Area Number |
21K12550
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
藤森 修 東海大学, 国際文化学部, 教授 (10510084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 明彦 東海大学, 教育開発研究センター, 教授 (60337053)
早川 渉 東海大学, 国際文化学部, 講師 (60364288)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 雪景 / デザイン手法 / 積雪寒冷地 / 空間デザイン / 環境芸術 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、雪を活用したデザイン手法を提案する。 雪を人為的に造形するのではなく、気象変化に即応する雪の性状に照準を合わせる試行である。換言すると、「雪」そのものが作者のごとく振る舞い、場所に固有のコンテクストに即応し「かたち」として可視化する試行である。起伏ある大地が雪で覆われた雪原や、樹木や人工物に着雪した雪の形の思いもよらない形象変化など、雪の潜在的可能性を「前景化」させるデザイン手法を提案する。 本研究の取り組みを通して、「積雪寒冷地としてのアイデンティティ」を強化する。
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Outline of Annual Research Achievements |
北海道は亜寒帯に位置する積雪寒冷地である。 毎冬、厳しい冷え込みと積雪により、凛とした静けさの中で、その美しさに心を奪われる雪景が現れる。雪の形象は、気象条件に即応し変化に富んだ思いがけない様々な表情を表出させてゆく。本研究は、積雪寒冷地における自然の造形力(積雪)を活用し、自然と人工が融合した「雪景」を創出する取り組みである。雪の潜在的可能性を引き出し、積雪現象を積極的に受け入れた雪景デザインを提案する。 先行の取り組みでは、スチール材による骨格に唐松合板を棚状に構成した簡素な造形物を制作し、美術館にて展示を行った。時には美しくユニークな雪の形象が現出した。 本年度の取り組みでは鋼棒と鋼板による試作品を制作した。吹雪風洞実験による知見を得て、7台の試作品を北海道 美瑛に設置し実雪実験した。極寒地特有の雪質による雪の形象が現れては消え、作品を鑑賞した地域住民からは、「雪国の日常を捉えた静謐で美しい作品」「心情的な温もりのある作品」など好意的意見が数多く寄せられた。一方で、強風による安全性の問題や、形象変化が緩慢な課題に直面した。次年度の取り組みでは、先行実験においての「雪の形象変化が鈍重であり、鑑賞者が作品近傍に滞留する時間的制約」を鑑み、雪景の形象変化を活発にさせることが今後の課題の一つである。 後述の「現在までの進捗状況」での成果は芸術工学会、環境芸術学会で研究発表を行い、学会誌(環境芸術学会)へ投稿し採録された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に引き続き本研究の今年度の取り組みとしては、雪の形象変化を促す目的より、堆雪の反射光と造形物からの放射熱による融雪効果を検討した。 具体的には、造形物の棚板状の水平面の鋼板裏面を黒塗装することで、光の短波放射(雪の反射光)と長波放射(鋼板裏面からの放射熱)の作用により活発な形象変化の実現を目指した。 北海道立総合研究機構 建築研究本部企画課長 堤拓哉氏の助言を得て、棚板の塗装色を違えた4分の1の縮尺モデルを制作し、2022年12月より翌年の3月にかけて、筆者自宅のバルコニーにて放射温度計(赤外線領域の波長の光を測定)により「鋼板の表面温度の推移」を検証した。鋼板裏面を黒色塗装したモデルは、鋼板両面を白色塗装したモデルと比較し、表面温度の変化が迅速であることが分かった。棚板全てを白色塗装したモデルは日射の反射率が高いため、短波放射に関しては大きいものの、長波放射は小さく融雪作用は鈍くなる。一方で白色塗装と黒色塗装を組み合わせたモデルは短波放射を確保したうえで長波放射も大きくなることが分かった。
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Strategy for Future Research Activity |
実雪実験においては、北海道美瑛町にて、2022年12月から2023年3月にかけて経過観察を行った。今年度の実験で得た知見をもとに、現在、造形物の試作品を外部委託により制作している。 現在、気象庁が提供するAMeDASのデータを参照し、特別豪雪地帯で知られる次なる候補地(北海道美瑛町)の過去5年間の降雪量や積雪深等を調査すると共に、吹雪風洞実験を通して造形物の雪害予想や安全性を検証している。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)