原爆被爆前の長崎市写真のデジタルアーカイブ化を通じた被爆の「継承」に関する研究
Project/Area Number |
21K12601
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90020:Library and information science, humanistic and social informatics-related
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
奥野 正太郎 長崎総合科学大学, 長崎平和文化研究所, 客員研究員 (90869984)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 古写真 / 検閲 / 要塞地帯 / 写真 / 被爆前 / 長崎 / デジタルアーカイブ / 原爆被爆 |
Outline of Research at the Start |
長崎における被爆写真の代表的な写真家である小川虎彦が撮影した被爆前の古写真を収集、分析し、あわせて被爆者へのインタビューを実施し、都市生活者の視点も踏まえた都市像を構築する。これと、被爆後の破壊された都市像との対比を行い、人々が被爆(被爆体験)の「継承」へ意識を向けるに至った原点である原爆による「破壊」の実態を明らかにする。原爆がもたらした破壊を「総体」として把握し、「継承」すべきことは何か研究するための土台を据える。 得られた成果は長崎総合科学大学平和文化研究所『平和文化研究』で発表する。あわせて、長崎原爆資料館へ研究成果を提供し、成果を多くの人の閲覧に供する機会を設定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
原爆被爆前に撮影された長崎市及びその近傍における写真を収集、分析し、原爆被爆以前の長崎の都市像の分析を継続している。過年度は、既に収集した資料の分析を主として実施し、川南造船、三菱造船青年学校について、被写体の分析による個別の事象の抽出と、被爆前の長崎の様子について対比的な考察を行った。特に三菱造船青年学校については、関連写真の所在が明らかになり、研究の幅を広げることができた。 また、要塞地帯であった長崎における写真撮影の有り様を、写真プリントに施された加工や裏面に押印されている日付等から検討を行った。 今後も、被写体の分析から、被爆前の長崎市の都市像への考察を深め、原爆が破壊した都市像との対比から、原爆被爆による破壊の実態を明らかにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の中核となる資料の所有者の体調が思わしくなく、資料の借用等が進まなかったことによるもの。
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Strategy for Future Research Activity |
資料の所有者とは定期的に接触しており、体調の回復を待ち、未着手の資料の借用を行うとともに、既に着手している資料の分析を進めていく。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)