Project/Area Number |
21K12752
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90140:Medical technology assessment-related
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
難波 志穂子 岡山大学, 大学病院, 助教 (80769208)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | CRC / 仕事と病気の両立支援 / 就労支援 / 治験 / 臨床試験/治験 |
Outline of Research at the Start |
昨今、治療と就労の両立支援の対策が勧められているが、治験/臨床試験については両立支援の観点で患者の負担を論じている研究は皆無である。本研究では、患者が治験/臨床試験に参加する際に就労をどのように調整、工夫しているのかを調査する。また、CRCが治験/臨床試験に参加する患者を支援する上でどのような知識をもち支援を行うべきかを検討する。さらに、CRCの就労支援スキル向上のために必要な教育についても検討を加える。
|
Outline of Annual Research Achievements |
治験の現場では、被験者に寄り添い病気と仕事の両立支援について、正しい知識をもって情報提供することが重要である。しかしながら、被験者にとって最も近いCRCが被験者の両立支援のための情報を入手し、必要な情報を提供しているのかは不明である。また、医療現場で働くCRCは被験者が働く事業所の状況なども知る機会もほとんどない。厚労省の作成したガイドラインでは、病気と仕事の両立支援には本人(患者)、事業所、病院との3方向からの支援が重要であることが知られているが、臨床試験/治験の現場ではまだまだ考えは浸透されていない。 初年度については、研究計画立案の根拠ならびに調査項目に必要となる文献検索を行った。また、企業で治験実施計画書作成に携わる担当者から臨床試験立案の際に被験者の就労状況をどの程度考慮にいれて検討されているのかの実情、企業として患者の就労情報としてどのような内容が必要と考えているのかなどのインタビューを行った。 2年目は、事業場では治療と仕事の両立支援を行う担当者がいるか、両立支援を取り組むための事業場内のルールを作成し労働者に周知しているかを調査した。調査は研究者が加盟している地域両立支援推進チームと連携し、経営者協会に対して事業場で情報を得た。 3年目は、上記の実態把握調査から県内87団体に対して両立支援のガイドラインについては、約7割の事業者で知られていたが、担当者が決められておらず、労働者が窓口を知らないことで相談できていない可能性が示唆された。次に院内CRCが受診する被験者の就労に関する情報をどの程度入手しているかを把握するために診療録から後向きに調査した。その結果、CRCが被験者の仕事に関わる情報を記録していたのは20%であり、被験者が職場に病気や治験概要を報告し必要な配慮を求めたか、自営業者の転帰、院内の他部門との連携などの記載が殆どない現状が明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
事業場の実業を把握するための調査は当初の予定にはなかったが調査し、学術集会にて発表したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
事業場での実情は調査用紙配布回収にて把握、CRCが適切に情報を入手しているかについては診療録から後ろ向きに調査し把握した。今後は、この2つの情報をもとに、CRCがどういった認識をもって支援しているのかの調査票を作成し、仕事と病気の支援に役立つ教育ツールを作成したい
|