Project/Area Number |
21K12988
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Showa University (2022) Sophia University (2021) |
Principal Investigator |
大澤 恵里 昭和大学, 教養部, 講師 (40845351)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 言語音の時間長情報処理 / 英語 / 日本語 / 音声知覚 / 残響環境 / 非母語の知覚 / 言語知覚 / 残響 / 非母語話者 |
Outline of Research at the Start |
本研究では残響への曝露による残響環境への聴覚の順応を調査する。時間長情報が重要となる日本語の長短対立をターゲットに、残響下での長短弁別が残響への曝露量と相関があるのかを調査する。単語の聞き取り実験を実施する予定で、単語単体で実験参加者に提示するものから、長いキャリア文をターゲット単語の前に付けて提示するものまでを段階的に行っていく。また、残響環境の学習の可能性にも焦点を当て、長期間にわたって定期的に特定の残響に触れた場合、単語認識などの知覚パフォーマンスはどう変化するのかを縦断的研究で明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では残響への曝露による残響環境への聴覚の順応を調査するもので、言語音の時間長情報の処理過程を明らかにすることを目的としている。研究計画では2年目以降から本実験を順次進めていく予定であったが、2022年度から研究環境が変化したことにより、本年度は実験環境を整える期間となった。当初の予定では日本語における時間長の情報処理とともに英語においても同じ現象が起こるのかということに焦点を当てて進めていくつもりであったため、英語をターゲット言語に設定した場合に刺激音として適当な単語ペアを選定する必要があった。そこで本年度では英語の語末の有声性の判別が実験ターゲットとして問題がないかの確認をpilot実験を通して検証した。アメリカ英語母語話者を対象に単語末の子音の有声性を残響下で正しく認識できるのかということを検証した。結果として母語話者であっても異聴が起きることが確認され、他言語における時間長情報処理でも残響の影響が日本語と同じように起きることが示唆されたため、今後はデータを増やしてさらなる検証を進めたい。 またpilot実験として人工音声を用いた実験も行った。自然音声の場合、パラメータの設定が難しい場合が多いため、パラメータの調整がしやすい人工音声を用いた実験の可能性を模索した。その結果、単音節の人工音声では言語音として認識されない場合があることが示され、言語音声処理の検証には適切ではない可能性があると判断した。その結果は日本音響学会春季研究発表会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度から研究環境の変化(所属変更)があり、これまでのように研究(実験)を行うことが難しくなった。実験を行う環境を整える段階から始める必要があったため、当初の計画にあるような進度で進めることができなかった。 具体的には実験を行う設備(防音室など)が十分ではなく、機材なども新たに購入する必要があった。実験を行うために共同研究先(上智大学)に赴くなど、一つの実験を成立させるためにより多くの時間が必要になったため、全体的に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の所属先のキャンパス内に実験を行える環境を整えることを最優先に考え、それが実現するまでは共同研究先でこれまでの研究を続けていきたいと考えている。2022年度に行ったpilot実験の結果から日本語と英語の両方をターゲットに言語内の時間長知覚に関する実験を行っていく。まずは日本語母語話者を対象に聴力と言語処理の関係を調査する実験を行う予定である。共同研究先の設備を用いている期間は日本語と英語に焦点を当てて研究を進め、所属先の実験環境が整った際には主に日本語に焦点を当てて研究を進めていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)