Empirical research on Japanese truncation mechanism through sound symbolism
Project/Area Number |
21K12995
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
文 昶允 筑波大学, 人文社会系, 助教 (60845030)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 短縮語 / 音象徴 / 日本語 / 韓国語 / 大きい / 小さい / 強い / 弱い / 中国語 / かわいい / やわらかい / 実験言語学 / 音声学 / 音韻論 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,音が持つ特定のイメージや意味が短縮語(例:デジタル・カメラ→デジカメ)を作る過程にどう影響するかについて,実験的な観点から探究する。日本語を対象としたこれまでの短縮語研究により,短縮パターンにみる一般性に加え,短縮語形の選択における世代差が明らかになっている。しかし従来の研究は,主に音韻論的・形態論的制約に関する議論が主流となっており,音象徴がどう関係するかという点については未だ十分に明らかにされていない。このような問題を踏まえ本研究では,語形成過程における音象徴の影響を検証するために実験を行う。その上で,音象徴が短縮語形成に影響する新たな要因の1つであるかどうかを解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、音象徴(音が持つ特定のイメージや意味)が短縮語(例:デジタル・カメラ→デジカメ)の形成に与える影響について実験的な観点から探究する。昨年度までは、「やわらかい」と「かわいい」というイメージに焦点をあて、日本語を含め韓国語・中国語を対象とした実験を行った。その結果、①中国語と韓国語における全ての唇音が「やわらかい」「かわいい」イメージと関連づけられるわけではない、②「やわらかい」イメージに適していると判断された唇音は、中国語と韓国語、そして日本語においても「かわいい」イメージに適していると判断される傾向がある、③両唇鼻音の [m] は中国語と韓国語、そして日本語と英語において「やわらかい」「かわいい」イメージを呼び起こすことが明らかになった。今年度は、昨年度の実験結果を踏まえ、「大きい」「小さい」「強い」「弱い」という4つの対比的であるイメージを踏襲する予定である。 一方、日本語を対象としたこれまでの短縮語研究により、短縮語形の選択における世代差が明らかになっている(文2017)。しかし、短縮語の形成方法に見られる世代差は、音象徴が関与しても維持されるかについては明らかにされていない。そこで本研究では、無意味語を用いた実験検証を通して、音象徴が短縮語形成に影響する新たな要因の1つであるかどうかを解明する。本研究の成果は、従来の音韻研究に新たな知見をもたらすだけでなく、語形成を対象とする理論言語学的研究にも貢献できると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①音象徴が短縮語に与える影響について論文をまとめ投稿したが(Journal of Japanese Linguistics),審査が長引いている状態である。 ②本研究では,短縮語形成に影響する要因として「音象徴」と「世代差」を取り上げる。このうち,世代差を調べるためには高年層のデータが必要であるが,新型コロナウイルスのため調査協力者の確保が難しい状態である。 以上のことから,現在までの研究はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は観察範囲を「大きい」「小さい」「強い」「弱い」に広げる。加えて,高年層を対象とした調査を実施する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)