Project/Area Number |
21K13034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
伊藤 秀明 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70802627)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 学習環境 / 受容的能力 / 視聴覚リソース / ピア活動 / 視覚情報 / 動機づけ / 理解の深化 |
Outline of Research at the Start |
近年、読み物を通した学習者同士による協働によって新しい知を生み出すpeer readingの効果が実証されてきている。その一方で、日本語教育現場ではテクノロジーの発展により学習者の動機づけや文脈理解の支援などの観点から映像作品を活用した活動も増えてきている。 そこで本研究では、映像作品を通したピア活動peer watchingを提案し、peer watchingのための映像作品の選定を行う。そして、日本語学習者を対象に映像作品の理解をめざすpeer watchingを実践し、実践の結果からpeer watchingによる協働学習の様相を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、読み物を通した学習者同士による協働によって新しい知を生み出すpeer readingの効果が実証されてきている。その一方で、日本語教育現場ではテクノロジーの発展により学習者の動機づけや文脈理解の支援などの観点から映像作品を活用した活動も増えてきている。 そこで本研究では、映像作品を通したピア活動peer watchingを提案し、以下の3点について研究することを目的としている。①peer watchingのための映像作品の選定、②日本語学習者を対象に映像作品の理解をめざすpeerwatchingの実践、③実践の結果からpeer watchingによる協働学習の様相の解明 上記の目的に沿って、ウェブ調査表の作成などを行なった上で、2021年度に選定を行った夜間中学を舞台としたドキュメンタリー映像作品を用いて、2022年度には留学生同士の1ペアについて約1ヶ月の中で、1)事前アンケート、2)映像作品を視聴している中でのpeer watching活動の様子の録画、3)直後アンケート、4)2週間後の遅延アンケートの4段階で調査を行った。この調査により、より介入すべき調査方法上の課題も明らかとなってきている。 一方で、文献調査を行うことでpeer活動という枠組みをさらに広げ、学習環境という枠組みでの捉え直しを行なっている。特に生態学の知見などを取り入れた学習環境エンリッチメントを中心に、a) 空間エンリッチメント、b) 感覚エンリッチメント、c) 社会的エンリッチメント、d) 認知エンリッチメントの観点から、より広いリソースの活用について検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
映像作品について著作権者よりウェブ等での公開が認められなかったため、留学生に対する対面での視聴調査が必要とされる。留学生数も徐々に回復してきてはいるが、コロナ禍の影響により調査協力者の募集がうまく進んでいない。また、本務との兼ね合いもあり、研究を十分に進められていない。
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Strategy for Future Research Activity |
調査数を増やし、より多くの分析データの収集に努めたい。また、一昨年度より文献研究を進める中で、ピアをより広い学習環境で捉える枠組みを想定している。そのため、学習環境という視点からも研究の位置づけを捉え直しながら研究成果として発信する。
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