国際ボランティア参加者の第二言語を使用した異文化協働による学び
Project/Area Number |
21K13082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
出口 朋美 近畿大学, 法学部, 准教授 (90708538)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 異文化協働 / 国際ボランティア / 第二言語使用 / 異文化コミュニケーション / 実戦の共同体 / 国際ボランティアプロジェクト / 英語学習 / カンボジア / コミュニティオブプラクティス / アクティブラーニング / 異文化学習 / 異聞化協働 / 学び |
Outline of Research at the Start |
本研究は国際ボランティア参加者の第二言語を使用した異文化協働による学びを「実践への参加プロセス」という観点からCommunity of Practiceを理論的枠組みとして明らかにする。本研究では国際ボランティア参加者が、第二言語(主に英語)を使用しながらどのように他国からの参加者とコミュニケーションを行いながら、活動に参加し仕事を進めていくのかを観察やインタビューを通して調査する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は国際ボランティアにおける参加者の学びのプロセスをCommunity of Practiceを理論的枠組みとして明らかにすることである。この目的のもと、2021年にCambodian Children's Destinyの協力を得て、現地で英語とITを学ぶ生徒たちを対象に、ドイツ人大学生・日本人大学生4名のチームが英語の授業を5日間教えるプロジェクトを実施した。得られたデータは事前スタッフミーティングでの会話、参加者の事前・事後のインタビュー、プロジェクトで行われた授業の様子である。2022年度はスタッフミーティングに着目し、下記の通り分析・結果をThe IAFOR International Education in Hawaiiで発表した。
本研究ではプロジェクトメンバーがZoomで行った週1回の6回のミーティングから収集した、指導案についての会話データを分析した。コーディングは、MaxQDA を用いて 3 段階で行った。まず、書き起こされた会話の各セグメントに記述的コーディングを適用した。次に、似たような意味を持つコードを、より抽象的な名称を持つサブコードとしてグループ化した。そして、サブコードを再検討し、この実践共同体の特徴を表すカテゴリーにグループ化した。その結果、書き起こされたテキストは、42のコード、12のサブコード、そして3つのカテゴリーにコード化された: 「共有された目標と情熱」(ドメイン)、「コミュニティの一員となる」(コミュニティ)、「実践への関与」(実践)である。最後に、出現したコードとカテゴリの関係を説明するために、この実践のコミュニティを記述するモデルを策定した。学会発表では出現したコードとカテゴリーを生データとともに紹介し、本研究の参加者が互いにコミュニケーションをとりながらZoomの実践共同体を構築していく学習過程について議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膨大なデータの一部であるが、時系列に従って参加者の学びを明らかにすることができた。今2022年度はスタッフミーティングのみに着目したが、今年度はプロジェクト時のデータに着目し、大学生ボランティアらがカンボジアの学生たちとどのようにコミュニケーションをとり、そこからどのようにオンラインの共同体が立ち現れていったのかに着目したい。また発表内容を論文化することも一つの目標としたい。
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Strategy for Future Research Activity |
スタッフミーティングを分析した内容を2023年度は論文として出版することを目標にしたい。また、残りのデータ(参加者事前事後のミーティング、プロジェクトの録画)を分析し、学会発表・論文化も目指す。これらのデータを統合し、包括的にオンラインでの国際ボランティアの教育的意義を議論していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)