Project/Area Number |
21K13161
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
飯塚 公藤 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (10516397)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 水陸交通 / 歴史GIS / 近代 / 日英比較 / 地理学 |
Outline of Research at the Start |
近代日本において水陸交通が盛んであった淀川流域・利根川流域・東海地方の主要な5流域を対象に歴史GISの手法を用いて水陸交通の地域的変化について研究を進めてきた。これらの研究成果によって、日本の三大地域における近代水陸交通の歴史GISデータベースを構築できつつある。本研究では、日本の近代水陸交通が他国と比べて、時間的・空間的にどのような地域的変化がみられたのか、共通性の有無などを比較検討し、水陸交通の変化がもたらした地域の影響を明らかにする。とりわけ、英国は舟運で利用された河川・運河の幅や長さなどが日本と近似しており、比較対象として最適であることから研究対象とした。
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Outline of Annual Research Achievements |
近代日本において水陸交通が盛んであった淀川流域・利根川流域・東海地方の主要な5流域を対象に歴史GISの手法を用いて水陸交通の地域的変化について研究を進めてきた。本研究では日本の近代水陸交通が英国と比べて,時間的・空間的にどのような地域的変化がみられたのか,共通性の有無などを比較検討し,水陸交通の変化がもたらした地域の影響を明らかにする。 2023年度は下記の1)2)の研究を行った。 1)まず,2022年度に引き続き,英国での現地調査に向けた事前調査(研究機関における所蔵資料の確認)を実施し,British LibraryやNational Waterways Museum,The National Archives(英国立公文書館)で閲覧可能な水陸交通に関する史資料を確認するとともに,資料やデータを入手した。 次に,2023年2月27日から3月6日に実施した英国・ロンドンでの調査結果をもとに,同年8月21日から28日まで英国・ロンドンでの継続調査,2012年調査を実施したマンチェスターでの継続調査,リーズでの現地調査を実施した。さらに,1年前・半年前の状況との比較検討を行うために,2024年2月25日から3月2日までロンドンでの継続調査を行った。2022年度だけでも夏季と冬季に2回現地調査を実施するとともに,その成果の一部を2023年12月22日に日本海運経済学会関西部会にて口頭発表した。 2)2022年度に継続して,研究代表者が所有している英国の水陸交通に関する史資料からGISデータベースの構築を行うとともに,日本の淀川流域を中心にGISデータベースの更新作業を行った。また,2023年3月に入手した伏見港に関する古文書群のデジタル・アーカイブ化に向けた整理や撮影も行い,解析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は2022年度に引き続き,当初計画していた英国での現地調査が実施でき,資料収集とともに調査データを得ることができた。水陸交通のGISデータベース化についても着実に進めていることから,おおむね順調に進展していると評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度であり,以下の3点を計画している。 1)英国で得られた現地調査結果をもとに,GISデータベースの構築,時空間分析を行う。 2)2022年度に入手した伏見港の江戸時代から明治期にかけての古文書群の解析をさらに進め,淀川流域における水陸交通のGISデータベースを更新する。 3)上記で得られた知見をもとに,学会発表ならびに論文投稿を行う。
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