ソーシャリゼーションが組織の生産性にもたらす影響に関する理論的研究
Project/Area Number |
21K13299
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
|
Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
山田 麻以 明海大学, 経済学部, 講師 (70757450)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
|
Keywords | チーム生産 / ソーシャリゼーション / 利己 / 利他 / リーダーシップ / フォロワーシップ / 組織の経済学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ソーシャリゼーション(対面でのコミュニケーションや親交を深める交流) が、組織の生産性に与える影響について、公共財供給ゲームを応用したチーム生産理論の枠組みから明らかにする。現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、リモートワークの導入が推進されているが、リモートワークはソーシャリゼーションが制約されてしまうため、組織の生産性が低下するのではないかということが最大の懸案事項になっている。そこで、本研究では、チーム生産の理論モデルを用いて、ソーシャリゼーションが組織の生産性に与える影響について分析を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、ソーシャリゼーションが、組織の生産性に与える影響について、公共財供給ゲームを応用したチーム生産理論の枠組みから明らかにすることである。今年度は2本の論文を執筆し、ワーキングペーパーとして公開した。一本目の論文は"Closing the Psychological Distance: The Effect of Social Interactions on Team Performance"である。この論文におけるソーシャリゼーションは、チームメンバー間の「向社会性」の程度を類似させる効果があるものとして定義している。このような定義のもとで、ソーシャリゼーションがチームの生産性に与える影響について分析を行い、どのようなチーム構造やタスクであれば職場でのソーシャリゼーションが生産性への正の効果を持ち得るのかを理論的に明らかにしたものとして、現実の組織・企業に対して有益な示唆を与えることができると期待している。この論文は2022年度末にSapporo Workshop on Industrial Economicsにて報告しており、2023年度には国際査読誌への投稿・国際学会での報告を目標としている。 二本目の論文は"Lead or facilitate? When should an MBA-educated member decide on an action in team production?"である。この論文ではチームメンバーのうち一人が社会的交流ではなくリスキリングに力を入れるといった行動がチーム生産にどのような影響があるかを分析するものである。この論文は日本応用経済学会や早稲田大学の人事経済学ワークショップなどで報告済みで、現在、国際査読誌へ投稿中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は2本の論文を執筆し、国内の学会・ワークショップで報告したが、執筆本数の目標は3本であった。あと1本、目標まで足りなかった。2023年度は残りの1本も完成させることを目標の一つとしたい。また、2022年度に執筆した2本の論文については国際査読誌への掲載を目標としたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記の進捗状況で述べたように、2023年度は2022年度に執筆を目標としていた論文と、さらに、他の研究アイデアについても形にして論文として完成させたいと考えている。研究課題の推進のためには他の研究者との交流も必要であると考えているので、国内外の学会・研究会にも積極的に参加したいと思っている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)