反共有地の悲劇を回避する資源共有制度の動学的マクロ経済分析
Project/Area Number |
21K13306
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
|
Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
天龍 洋平 新潟県立大学, 国際経済学部, 准教授 (00727042)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 内生成長モデル / R&D / 協力ゲーム理論 / 微分ゲーム理論 / マクロ経済動学 / 反共有地の悲劇 / 微分ゲーム / 経済成長理論 |
Outline of Research at the Start |
特許技術について反共有地の悲劇が生じると Heller and Eisenberg (1998) によって指摘されてから 20 年が経過した。この悲劇を解消する方法に関するコンセンサスは得られていないが、有力な方法としてパテントプールといった利害関係者による特許技術のセルフガバナンスが挙げられる。本研究では、Ostrom (1990) が提唱した共有地のセルフガバナンスの概念を微分ゲームに適用し反共有地の悲劇を解消できるかどうかの分析を試みる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、協力微分ゲームのR&D内生成長モデルを構築し、特許(技術)などのセルフガバナンスを利害関係者が行うような均衡が生じうるかを分析することが 大きな目標である。昨年度から引き続き今年度も協力ゲーム理論の文献調査およびモデルを扱えるようにするための準備を目標の一つとした。また、並行してR&Dに関する内生成長モデルの研究論文の改訂作業を行うこと ももう一つの目標とした。 今年度は上記の目標には挙げていなかった共有地問題の非協力ゲームに関する研究論文を国際的学術誌に投稿し、その論文を改訂する必要が生じたため、当初の計画を変更し、改訂作業に取り組んだ。改訂作業に時間を要し、現在も改訂作業続けているため一つ目の目標である文献調査と協力ゲームのモデル設計が十分にできなかった。ただし、文献調査については一定の成果を得ているため、次年度はモデルの設計に取り掛かることができると思われる。 二つ目の目標は、昨年度に立てた計画通りに改訂作業を行った。特に、追加的な理論分析を加えたため、論文の改善が進んだと思われる。その成果を国際学会であるWestern Economic Association International (WEAI) 年次学会での研究発表を行った。学会討論者から論文に関して幾つかの指摘やアドバイスをしていただいたので、それらを反映するために現在は論文の改訂作業中である。 昨年度と比較して、論文執筆作業自体は進んでいると判断できる。ただし、協力ゲーム理論を用いたモデルの設計という点では当初の計画からは遅れているといえる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は予定していなかった論文の改訂作業を行い、またその改訂に時間を要しているため、当初の研究計画を十分に進めることができなかった。この点で、進歩状況はやや遅れているとした。文献調査はある程度行うことができている。
|
Strategy for Future Research Activity |
改訂作業を行なっている論文は国際的学術誌への投稿を予定している。改訂作業に時間がかかっているが、今年度中に投稿ができると見込まれる。協力ゲーム理論に基づく理論モデルの設計は今年度中に取り掛かり、今年度の後半では研究会や学会等で報告できるようにすることを目標とする。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)